金 米利下げけん制発言でも堅調推移

昨晩の米株式は年初来の高値を更新する9連騰。NYダウは前日比251.90ドル高の37557.92ドル、ナスダックは前日比98.029ﾎﾟｲﾝﾄ高の15003.223、S＆P500は前日比27.81ﾎﾟｲﾝﾄ高の4768.37。数名のFRB高官から行き過ぎる米利下げ観測をけん制する発言が出ていますが、依然来年の早期利下げ観測は根強く株式市場を押し上げています。
昨日、日銀金融政策決定会合が終了し現状の金融政策維持を決定しました。市場が警戒するマイナス金利解除については時期を示すことはなく、植田日銀総裁は緩和策の出口については「なお見極め」る必要があるとの認識を示しています。賃金と物価の上昇を確認するデータを見極める姿勢を見せています。特に年明け1～3月にかけて春季労使交渉の結果を確認してから4月会合以降で日銀が動くという見方は多いようです。

【金標準先物　日足】

本日20日のOSE金標準先物10月限は前日92円高の9436円で取引を終えました。NY金2月限は前日比11.6ドル高の2052.1ドルと米早期利下げ観測を背景に堅調推移となっています。米市場は週末の米個人消費の動向見極め、またクリスマス休暇もあり、やや出来高は低調でFRB高官の利下げ観測をけん制する発言も散見されることから高値警戒感を抱えながら手控えられているようです。ただ日米ともに高値から大きく調整安が一巡したところでもあり徐々に価格を回復させていく展開を予想しています。

【白金標準先物　日足】

本日20日のOSE白金標準先物10月限は前日比63円高の4377円で終了。11月のレンジ上限4400円越えを試す展開となってきています。NY白金は総取組高の減少させながらの上昇となってきておりこれまでの傾向と同じくショートカバー（買戻し）が主導している動きとみられますが、商いが薄く値動きが激しくなっています。ただレンジを超える力強さはないのでは？

 

 

 

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