2020年7月2日木曜日

金 四半期スタートは反落

おはようございます。

米株式は続伸の流れから失速。ADP全国雇用者数は予想の300万人増の市場予想を下回る236.9万人増でしたが、前月5月276万人減としていた雇用者数を306.5万人増と大幅に上方修正。前月ポジティブサプライズだった5月雇用統計の内容に寄せた修正でした。その後発表されたISM製造業景況指数は52.6と予想を上回る改善で景況感の分岐点50を上回る内容となりリスクオンムードが強まりました。大手製薬会社のワクチン治験の好結果の報道も株価の上昇を後押しNYダウは前日から200ドル弱の上昇場面もありましたが、後半は新型コロナ感染拡大への懸念から失速。終値は前日比77.91ドル安の25734.97ドル。一方ハイテク株中心のナスダックは前日比95.86ポイント高の10154.63で最高値を更新しています。
日本時間未明にはFOMC議事要旨が公表。大半のメンバーがゼロ金利を物価目標に達するまでは解除しないことを明確にするフォワードガイダンスの強化を主張。イールドカーブについては更なる分析が必要と慎重な姿勢が確認されています。イールドカーブ導入よりもフォワードガイダンスを強化し機能していればイールドカーブ導入は必要ないと考えているようです。


【NY金 日足】
前日とは逆にNY時間開始から下落基調が強まる動きでした。米経済指標の数字からも株式市場は堅調な動きとなり安全資産として買われていた「金」は利食いが先行したと言われています。安値は1767.9ドルまで下げ、セツルメント1779.9ドルまで戻っています。前日と同じように対欧州通貨でのドル安は続いていましたが、NY金が前日とは真逆の動きで「ドル安=金高」ではなく「ドル安=リスクオン=金売り」という構図。NYで1750ドルを超えたあたりから総取組高が増え始め上昇してきたことからすると先物市場に投機買いが戻ってきていることが考えられますが、投機ポジションは膨らむと萎む場面は避けられず。昨晩のADP雇用者数の結果からすると今晩の雇用統計は予想通りの改善となりそうで、株式市場の堅調さが強まり1750~1700ドルへの調整場面が想定されます。10:20現在1775ドル付近の動きでやや軟調。


【東京金 日足】

夜間立ち合い開始直後6201円まで上昇しましたが、日中の6202円一文前にして反落。円高も重なり00:24に6101円まで下落。その後は6120~30円まで戻り横這い推移。東京市場朝寄付きは6125円でスタート。開始から6111円まで売られ10:30現在6120円付近での動きとなっています。FOMC議事録要旨での相場への反応は薄かったようで、注目は今晩の米6月雇用統計での反応となります。目先6080円あたりまでの調整をみてますが、新値足転換は6084円で6000円割れへの期待も残します。米国独立記念日7/4翌日の7/5が満月。市場参加者がオオカミとなり動く方向はどちらか?



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