2007年のポーランド映画。第二次大戦下に実際に起きた「カティンの森事件」を題材とした映画です。
カティンの森事件とは、ソ連国内のスモレンスクに近いグニェズドヴォ村近くの森でポーランド軍将校捕虜・国境警備隊員・警官・一般官吏・聖職者がソ連の内務人民委員部(秘密警察)によって15000人が銃殺されカティンの森に埋められた事件。カティンはこの事件があった場所の近くの地名です。第二次世界大戦でソ連は戦勝国となったため、その戦争犯罪は追及されずに終わったが、勝ち負けを抜きにして考えると、スターリンはヒトラー以上の大量虐殺者だったようだ。「カティンの森事件」もそのうちのひとつで、スターリンは捕虜としたポーランド人将校たち1万5千人を処刑。戦後、ポーランドを支配したのはソ連だったため、ポーランドではこの事件に触れることは長らくタブーだった。
北のソ連と南のドイツに挟まれたポーランドの悲劇。今からわずか70年前の出来事だと思うとぞっとします。まだ、レンタルされていませんが、されたら是非ご覧になって見てください。