金 米長短金利逆イールド再び拡大傾向

昨晩の米株式は企業決算の内容がまちまちで方向感に乏しい展開。NYダウが前日比79.62ドル安の33897.01ドル、ナスダックは前日比3.815ﾎﾟｲﾝﾄ高の12157.226、S＆P500は前日比0.35ﾎﾟｲﾝﾄ安の4154.52。昨晩英国消費者物価指数が市場予想を上回り前年同月比で10.1％と高い水準が示され、欧州時間で世界的に長期金利が上昇。米利上げ観測も高まり米2年債利回りは4.252％まで上昇。ただ午後に公表されたベージュブック（米地区連銀景況報告）では銀行の融資基準が厳格化されていることが報告されており将来的な景気減速が意識され、10年債利回りは3.600％と2年債利回りとは逆に低下しています。

【金標準先物　日足】

本日のOSE金標準先物2月限は前日比4円高の8622円で取引を終えています。昨晩夜間立会いで長期金利の上昇でドル建て金価格が1980.9ドルまで急落。国内も8520円まで下落しましたが、その後すぐに8600円を回復する強い動きをみせています。本日注目すべきは出来高で夜間立会い（前日16:30～6:00）では約33,000枚、終日通しでは約44,000枚でした。つまり出来高の多くは8600～8520円の価格帯で出来高ができています。この動きが8500円台で安値圏を固めることになり下値を支えることになると考えます。

【白金標準先物　日足】

本日のOSE白金標準先物は前日比75円高の4592円で終了し3日続伸。南ア電力会社エスコムの電力供給削減は現状まだ高いステージで続いています。NY白金7月限は1100ドルを再び回復し1月の高値1117.0ドルに迫ります。国内では整理商いが先行し総取組高が減少していますが、NY白金は今回の上昇で63000枚台まで回復し総取組高が増加中です。このことから新たな投機資金の流入があると推測することができます。「もうはまだなり」。勢いある相場は自身で蓋をすることはできません。

 

 

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