ようやく秋空に陽が差し出してきそうです。
米株式は再び反落。昨日はOPEC非公式会合での減産合意、ドイツ銀行が一部事業を売却によって財務改善などリスクオフムードが後退する材料が重なりましたが、本日の入電では再びドイツ銀行の株価下落で不安心理が煽られています。NYダウは前日比195.79ドル安の18143.45ドル。9月中盤にドイツ銀行の不正取引問題に関する米司法省との和解金問題が浮き彫りされて以降、18500~18000ドルでの攻防戦。ドル円は米GDP確定値が前月から上方修正されて昨日の流れのままドル買いが進みましたが、ドイツ銀行株が下げ金融株が下落することにより再びリスクオフムードから円買いドル売りの流れとなり101円付近まで円高ドル安が進んでいます。米長期金利は債券が買い戻され低下。米10年国債利回りは1.56%。
先週、日米金融政策発表以後は米利上げ問題よりもドイツ銀行問題や米金融監督システムなどに相場の焦点が移っています。特にドイツ銀行関連のニュースは毎日のように取り上げられ、レンジの狭い中投機筋が右往左往されている様子がうかがえます。真相がどうなのかは知る術はありませんが、一方的な報道だけではなくドイツ銀行側の主張も踏まえておくことが必要と考えます。実際にMBSについての不正取引に関しては他銀行でも米司法省と和解金交渉がされており、あらゆる方面からこの問題をとらえなければならないようです。リーマンショック時と不安心理が重なる声も大変多いのも事実ですが、個人的にはリーマンショック以後の世界の各中央銀行間のドル供給体制や当時は資産バブル直後だったこと、またドイツ銀行株価もリーマンショック前に100ユーロを超えていた株価がもうすでにわずか10ユーロほどになっている点を比較検討してみても大きな問題に発展する可能性は低いと考えています。むしろ欧州危機のときのように投機が必要以上に煽っている印象を受けています。
【NY金 日足】
ドルが売られれば逆に買われ出す構図は変わりません。利上げ時期がとりあえず見送られた現在の「金」にとって最大のリスクは株価暴落による『換金売り』です。今騒がれているドイツ銀行はたいへん重要なファクターですが、上でも述べたように様々な視点から考えておかなければならない問題。リスクオンオフの繰り返しのなか狭いレンジの動きの繰り返しと考えています。予想レンジは1350~1310ドル。
【東京金 日足】
まだ下向きは変わらず。日米金融政策以後の戻り高値が4331円(9/23・26)。直近安値が昨日の4250円。1/2戻りが4290.5円となりこのあたりで現在推移。リスクオフがこの程度であれば安値は限られますが、リスクオフが極度に強まりドル円が100円割れとなると4200円前後までの下げも最悪は想定する必要が当面あると警戒しています。予想レンジは4330~4230円。
【東京白金 日足】
昨日はリスクオフムード後退に加え南ア鉱山での一部でストの話もあり大きく反発。しかし前日・前々日の水準を突き抜ける勢いはなく本日反落。中途半端な戻りは市場内容を悪化させるのでやはりまだ下値警戒は解けず。予想レンジは3380~3250円。
【東京ドバイ原油 日足】
OPEC非公式会合での減産合意を受けて大きく上昇しましたが、ここからが続かず。実行力にはまだ疑問も多く残っており、上昇の持続には供給側の問題よりも需給側の改善が必要。予想レンジは30800~28400円。
【東京ゴム 日足】
今週末から中国は国慶節となり、動きは日本市場のみとなってしまいます。中国頼みの上昇力も来週一週間は期待ができず東京市場は為替に左右される展開に。
【東京とうもろこし 日足】
今晩に米四半期在庫の発表。これで2015/16年度の在庫は確定となります。
事前予想は
予想平均 予想レンジ
コーン 17億5700万bus 16億6500万-18億6200万bus
前四半期6月1日時点 47億2200万bus
昨年同期 17億3100万bus
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