おはようございます。
米株式は5日ぶりの反発。NYダウは前日比139.16ドル高の26659.11ドル。ハイテク株中心のナスダックは180.72ポイント高の11185.59ドル。欧州株開始からはロックダウンにより経済活動が制限される懸念から前日に引き続き売りが先行する展開。予定されているECB理事会での追加緩和策への期待もあり欧州通貨も売られる流れ。ドルや円はリスク回避で買われドル円では一時104.00円ちょうど(19:39)まで円高が進行。ECBは今回政策金利を現状維持としましたが、その後のラガルドECB総裁は景気回復の失速を指摘し、次回12月の理事会での追加緩和を強く示唆しました。NY時間では米7-9月期GDP速報値が発表され予想を上回る数字で株価は売り一巡。後半は引け後に発表される米大手ハイテク企業の決算への期待もありプラス圏を維持しました。引け後に発表された米大手ハイテク企業の 決算はまちまち。
【NY金 日足】
中心限月12月限セツルメントはユーロ安ドル高を背景に前日比11.2ドル安の1868.0ドルで9/25以来約一か月ぶりに1860ドル台でのセツルメントをつけました。1885.1ドル(15:40)が高値となり欧州時間での欧州株安でユーロ安ドル高が進みECBラガルド総裁会見前に安値1859.2ドル(22:08)まで続落。ラガルド総裁の会見では次回12月での追加緩和を示唆する発言から下げ止まっています。特にユーロ建て金価格は強い反発をみせましたが金利上昇が上値を抑えて上値更新をする力強さはなく、辛うじて緩和観測が下値を支えた様子で9月の安値更新は留まっています。WGC発表で9月末の世界の中央銀行の保有金が8月に続き2か月連続で減少していることが明らかとなり前月比で17.1トンの減少。特に9月はトルコが保有金を大きく減らし45.52トンの減少となっています。トルコの中央銀行は2018年のトルコショック以降、250トンから600トンを超える水準まで保有金を増加させてきましたが、トルコリラは今年の8月以降通貨安が加速しており、すでにトルコショック時の水準を大きく下回っています。通貨防衛のため外貨準備の金を売却しているとみられます。特に欧州経済とのつながりが強く欧州経済の停滞が要因となっているようです。ファンダメンタルズも米国の財政&金融政策への期待が出てこない限りは弱く、まだ戻り売りのなかと判断していますが目先は大統領選も控えリバウンドはありそう。
【金標準先物 日足】
国内は9月安値6269円(9/25)を下回り夜間立ち合いで6245円(22:10)まで続落。しかし104.00円まで円高が進んだドル円も104.70円まで戻して円建ては6300円を回復しています。日足チャートでは本日遅行線が9/25と重なっており今のところ目先は実線に沿って戻る可能性もありますが、週足でみると今週は基準線(6389円)を下回っておりチャートはよくありません。目先は戻りを見せても来週の米大統領選で選挙結果が混迷することになると市場には悪影響となりリスク回避の動きが強まる可能性があるかもしれません。週足の基準線う割れは3月のコロナショック以来となりますので一時的な急落も警戒。
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