2021年3月17日水曜日

金 米20年債入札も無難通過

 おはようございます。

米株式は17日の米FOMCを控えて様子見ムードが広がりここ数日間の上昇の反動から利益確定売りに押され反落。NYダウは前日比127.51ドル安の32825.95ドルで8日ぶりの反落。ナスダックは11.86ポイント高の13471.57。S&P500種株価指数は前日比6.23ポイント安の3962.71。米2月小売売上高は2か月ぶりのマイナス。市場予想を下回る内容でしたが、大寒波による一時的な現象との指摘も多く影響は限定的でした。今晩、明日未明に発表される米FOMC声明、パウエルFRB議長の記者会見が注目されます。

 

【金標準先物 日足】

NY金中心限月4月限はFOMCを控えた様子見ムードから小動き。国内夜間立ち合いで6054円(22:32)まで安値をつけましたが、米経済指標の弱さから米長期金利が低下しドル円がドル安円高に振れたことによる為替の影響が国内相場に反映したとみられます。ドル安円高が108.80円程度で一服すると再びドル円が109円台を回復すると高値6089円(23:35)まで買い戻されたりとレンジも限られました。今晩のFOMCではワクチン接種の進展や米追加経済対策による景気回復基調を理由にGDP見通しが上方修正されるとみられます。FOMCメンバーによる金利見通しも前回12月では17人中12人が2023年末までの金融緩和据え置きを予想していましたが、メンバー数人が金利見通しを引き上げ予想中央値が引き上がると金融緩和縮小前倒しの観測も浮上する可能性があります。ただそれを額面通り受け止めると長期金利上昇を促す可能性があるため、パウエル議長の記者会見では強力な金融緩和姿勢が示されるとみられます。パウエル会見がハト派と受け止められる内容であれば株式市場にも楽観ムードが広まり金価格にとってもプラス要因か?タカ派的と捉えられる内容となると株価反落、円高、金価格反落のパターン。概ね予想通りの内容となれば無難なイベント通過となり現在の上昇基調が継続されると予想しています。

 

【白金標準先物 日足】

米国ではワクチン接種が進みコロナ感染者数の減少がみられ経済活動が回復してきています。今回の米FOMCにおいて金利急上昇の懸念が薄らぐと投機資金が再び市場に流入し株式市場を中心に上昇基調を強めるとみられます。昨晩ガソリン車触媒に用いられるパラジウムが大きく上昇していますが、米経済の強さが背景にあるとみています。ただ欧州でのコロナ感染再拡大の懸念も無視できず、白金にどの程度影響を及ぼすかを見極めるにはまだ時間を要するかもしれません。

 

 



 

 

 

 

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