2021年9月15日水曜日

金 米8月消費者物価指数 インフレ圧力鈍化

 おはようございます。

米株式はダウ、S&P500が反落、ナスダックは5営業日続落となりました。米8月消費者物価指数は予想を下回り、前月から伸びが鈍化。早期テーパリング観測は後退し発表直後、株価は上昇の動きを見せましたが、追随買いの勢いはなく景気の減速感が警戒され軟調な展開で終えました。アップルのイベントで新型iPhone13の発表がありましたが、前回のイベント同様に終了後株価は売られる展開に。今週はまだ16日に米8月小売売上高、17日に米9月ミシガン大消費者信頼感指数速報値の発表も控えており、景気動向を見極めたいとする見方も強いようです。米長期金利はインフレ圧力が弱まり低下。米10年国債利回りは1.284%。
また本日は11:00に中国8月鉱工業生産・小売売上高の発表があり日中の相場動向に影響を与えそうです。

【金標準先物 日足】

米CPIの発表を受けて物価上昇の伸びの鈍化から早期テーパリング観測後退と教科書通りの反応をみせました。NY中心限月12月限の終値は前日比12.7ドル高の1807.1ドルと終値で1800ドル台を回復。高値は1810.6ドル(00:15)まで上昇し、国内円建て価格は夜間立ち合いで6369円(00:15)をつけ週末9/10の戻り高値6368円を一文超え。今月発表された米8月雇用統計や今回の米8月CPIの結果を踏まえれば今月9月FOMCでのテーパリング発表は可能性が低くなったとみられます。今回注目されるのは新たに発表される2024年までの金利予測になるかもしれません。これまでのドットチャートでは2023年に2回の利上げが示されましたが2024年も2回の利上げが示される可能性があります。

 

【白金標準先物 日足】

米CPI発表直後はドル安の動きから他貴金属同様に買い戻される動きをみせましたが、株価の上値の重たさと同様に上値が抑えられ反落。買い支えなくドル建てでは940ドルを下回り昨年12月21日につけた安値926.4ドル以来の927.1ドルまで下落。国内円建て価格では昨年12/22の3274円を今朝の動きで試されています。国内一般投資家の白金買い建ては多く取組内容はかなり悪化しているとみられます。アジア時間帯は内部要因による相場の弱さが表れてきているようです。バイデン大統領がインフラ投資を掲げ大統領の当選を果たした当時(選挙投票日11/3)はNY875ドル、国内先限は2928円。



 

 

 

 

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