米株式は前日大幅下落からの反動高。コロナ新規感染者数が過去最大となり一時200ドル超安までの下落場面もありましたが、FRB(米連邦準備制度理事会)、SEC(証券取引委員会)が2008年リーマンショックの金融危機後に自己勘定による投資の制限などを定めた「ボルカールール」を一部緩和すると発表し、金融機関の収益拡大につながると好感して金融株が上昇しました。NYダウは前日比299.66ドル高の25745.60ドル、ナスダックは前日比107.83ポイント高の10017.00で終え再び10000ポイントの大台を回復。
ただドルは対主要通貨でドル高の動き。ECBが新たな流動性供給措置「EUREP」新レポファシリティーを発表しましたが、逆にユーロ圏経済が不安視されユーロ安ドル高が進んでいます。
【NY金 日足】
2日続落。中心限月8月限セツルメントは前日比4.50ドル安の1770.60ドル。日本時間夕方に1779.60ドルからの上値はなく21時台にドル高に対して売られ1764.50ドルまで下落。その後も小幅な動きで現在1771ドル付近での推移。米国の新規感染者数が過去最多を記録し安全資産で下支えられているとされる一方で、ドル高で一部換金売りが出ているという声もあります。ドル高で上値が重いとしても3月のようにユーロ安により欧州での金投資需要が高まれば上昇の勢いが強まりますが、直近の金相場は米国が引っ張っている印象でユーロ建てでの「金」には今のところ勢いはありません。1800ドル超えには先物主導の投機買いが必要と思われますが、1800ドル手前では高値警戒もみられドル高により1750ドル割れを試す流れとみられます。
【東京金 日足】
東京市場は昨日当限6月限が納会を終え、今朝から新甫6月限が期先限月に発会。発会値は6077円で寄付きからは約10円の下げ。夜間立ち合いでは21:00過ぎドル高円安が107.40円台まで進み、4月限で高値6083円まで上伸しましたがその後は107.10円まで反落し金価格も6058円まで下げました。国内総取組高は5/21以来の47000枚割れに減少。昨日25日から中国では端午節の連休に入っておりアジア時間が少々おとなしい様子。
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