おはようございます。
昨晩発表された米8月消費者物価指数(CPI)は以下の内容。
総合 前月比0.6% (予想0.4%)前回0.2%
前年比3.7% (予想3.6%)前回3.2%
コア 前月比0.3% (予想0.1%)前回0.2%
前年比4.3% (予想4.3%)前回4.7%
総合では市場予想を上回り前回発表から伸び率が上昇。原油価格の影響もあり追加利上げの余地が残るとの見方から米10年債利回りは一時4.36%近くまで上昇。ただエネルギー・食品を除くコアCPIが落ち着いた水準ということもありその後は米長期金利も低下しました。米株式はまちまちの展開、NYダウは前日比70.46ドル安の34575.53ドルで続落、ナスダックは39.971ポイント高の13813.585と金利低下を好感し上昇、S&P500は前日比5.54ポイント高の4467.44と反発しました。FEDウォッチでは今月20日の米9月FOMCでの金利予想は97.0%の確率で金利据え置きの予想。ただ金利高止まりの懸念は根強く残っています。
【金標準先物 日足】
NY金12月限は前日比2.6ドル安の1932.5ドルと2日続落。金利高止まりが警戒され水準はほぼ横ばい。国内OSE金標準先物8月限は前日比6円安の9038円で推移しており、こちらも方向感の掴みづらい展開となっています。今晩は米小売売上高の発表を控えていますが、コンセンサスは前回発表から低下。またECB理事会では8月末のジャクソンホール会合では利上げ支持の見方が強かったですが、経済状況も悪化しており景気に配慮して追加利上げを見送るとの見方もあり市場予想も割れているようです。ラガルド総裁はタカ派姿勢を維持するとみられますが相場は対ユーロでのドルの動き次第の展開となりそうです。【NY白金 日足】
【白金標準先物 日足】
NY白金10月限は前日比7.6ドル安の905.2ドル。安値で一時900ドル割れで898.1ドルをつけていますが900ドル以下は抵抗がある様子。NY総取組高は今月の下落で再び急増しており8月安値時の総取組高を超える87,021枚(9/12現在)に達しています。来月10月には中心限月が1月限に移行していくため900ドル割れまで売り込んでいる投機筋も近い日に買戻しが強いられる可能性は高いと考えます。
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