2022年9月8日木曜日

金 ドル円145円トライ

おはようございます。 

ロシアのプーチン大統領は昨日ノルドストリーム2の再開について言及。欧州での天然ガス価格が値下がりしたことで景気減速懸念が後退し欧州株上昇に影響を与えています。長期金利も低下しユーロ高ドル安の動きが見られています。ただドル円の円安ドル高は続き、米市場が始まる前には144.98円(20:38)まで達しています。欧州から金利低下の流れが続き原油価格の下落でインフレ鈍化への期待から米株式は反発してスタート。結局、金利上昇への懸念が一服するかたちで株価は総じて反発して終えています。NYダウは前日比435.98ドル高の31581.28ドル、ナスダックは前日比246.991ポイント高の11791.899、S&P500は前日比71.68ポイント高の3979.87。FRB高官の利上げを肯定するタカ派的な内容の発言も続きましたが、昨晩は利上げ観測が一服。FEDウォッチでは75bp利上げ予想確率は78%となっています。

【金標準先物 日足】

NY金12月限は前日比14.9ドル高の1727.8ドルで前日一押ししてから対ユーロでのドル安に反応する形で上昇しました。一方ドル円は円安を進行させる動きが続いていたことで円建て価格は高値を更新し5営業日続伸となっています。続伸中は日本時間で上伸の勢いをつけてきましたが、今朝(7922円)は前日の日中終値(7829円)から93円飛んでスタートとなったことから朝からの伸びはみられず。出来高は11:07現在で26686枚と値動きの割には進んでいない印象で、上昇ペースが速すぎると手控えている様子がうかがえます。この様子からはまだ上値余地があると考えられ4月8160円から6月8106円を結ぶ高値抵抗ラインの約8000円前後を試す展開を予想しています。

【白金標準先物 日足】

NY白金10月限は前日比13.3ドル高の847.2ドルで3営業日続伸。3営業日の上げ幅は約40ドル。NY白金の総取組高が9/6時点で78000枚に達しており7月安値時のMAX76000枚台を超えてきています。中心限月10月限から1月限へ移行する際のスプレッド取引が増えている可能性もありますが、安値域での取組増ですので売り込んでいる玉の買戻しも潜在的な相場の上昇要因にもなると考えます。本日ECB理事会でユーロ圏の利上げが決定される見通しですが、対ドルでどの程度の反応があるのか?また需給報告でも確認できている中国の輸入増加がどこで相場に影響を及ぼしてくるのか?テクニカル上は3900円台トライと予想しています。

 

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