昨晩の米株式市場は主要3指数とも反発。特にNYダウは景気循環株を中心に自律反発や値頃による買いが集まり前日比586.89ドル高の33876.97ドルと前日の下落を打ち消す強い上昇となりました。先週の米FOMCの金利予想では利上げ時期の前倒しが市場に影響を与えましたが、依然としてテーパリングには慎重な見方も残っており、今週予定されているFOMC参加者たちの発言内容が注目されています。ナスダックは前日比111.10ポイント高の14141.48ドル、S&P500株価指数は前日比58.34ポイント高の4224.79と最高値手前で終わっています。
【NY金 日足】
【金標準先物 日足】
先週1週間の急落から本日は反発。NYでは序盤売りが先行する展開でしたが、これまで上昇してきたドルインデックスが一服。金の売りも一巡して自律反発の動きとなった模様です。昨晩は米カプラン・ダラス連銀総裁、前日に2022年から利上げ開始予想を発言した米ブラード・セントルイス連銀総裁、常任理事の米ウィリアムズNY連銀総裁の討論会・講演がありました。カプラン・ブラード両氏が早いテーパリング開始に肯定的な発言内容に対し、ウィリアムズ氏はインフレ見通しには不確実性があるとして依然金融政策変更には慎重な見方を示しています。NY総取組高は46万枚台まで減少し、ほぼ4月末の水準まで低下。これまで指摘しているように今回の下げが投機筋のリフレトレードポジションの解消による下げとなると売りが一巡したとも考えられます。今晩は米パウエルFRB議長の議会証言が控えますが、あくまで❝テーパリング議論を始めることを議論した❞と語ったFOMC記者会見の内容をそのまま踏襲する証言になるのではないかとみられます。目先6500円台回復への反動高を期待。
【NY白金 日足】
【白金標準先物 日足】前日の日経平均株価1000円安に沿って日中立ち合いで国内白金価格は朝から100円弱大きく崩れました。夜間に立ち合いに入り自律反発から一旦3700円台を回復後、NY開始時間からは再度売られましたが、ドルインデックスの上昇一服からドル安、株価上昇が強まり白金価格も上昇。今朝からのアジア時間では株価の反発、金価格の反発もあり出戻り相場の展開となってきました。週末18日の日中立ち合い3849~3777円のレンジが一つの関門と捉えています。このレンジをクリアできるとショートカバーを伴なう上昇が期待できると考えますが、逆にこのレンジで上昇の勢いを消すとショートカバーが続かず、再度買いポジションへのリスクが高まり安値確認の展開も予想されます。今のところは200日移動平均線が位置する3666円が下値目処となったとみられますが、6月末の期末までは揺さぶり注意。
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