週末は真夏の暑さで行楽日和でしたが、今日からはまた梅雨本番。
世界の長期金利が低下しています。日本では10年国債利回りが過去最低の-0.155%。利上げに向かう米国でさえ10年国債利回りが1.64%まで低下し年初来最低水準。その他ドイツの利回りも過去最低の水準となっており、世界景気に影を落としています。マイナス金利になっている国債は日欧で増え、世界全体の国債残高の半分以上がマイナス金利となっています。緩和頼みの成長にも限界がきており構造改革の必要性が問われます。
【今週の予定】
6月13日(月) | <国内> 4-6月期法人企業景気予測調査(8:50) <海外> 中国5月鉱工業生産(11:00) 中国5月小売売上高(11:00) 中国5月都市部固定資産投資(11:00) 米アップル世界開発者会議(~17日 サンフランシスコ) |
6月14日(火) | <海外> 米5月小売売上高(21:30) 米5月輸入物価(21:30) 米FOMC(~15日) 米ゲーム見本市E3(~16日 ロス) MSCIエマージング・マーケット・インデックス変更発表 |
6月15日(水) | <国内> 日銀金融政策決定会合(~16日) 5月首都圏新規マンション発売(13:00) 5月訪日外客数(16:00) <海外> 米5月生産者物価(21:30) 米6月NY連銀製造業景気指数(21:30) 米5月鉱工業生産(22:15) FOMC声明発表(16日 3:00) イエレンFRB議長会見(16日 3:30) 米4月対米証券投資(16日 5:00) |
6月16日(木) | <国内> 日銀会合結果公表 黒田日銀総裁会見(15:30) <海外> 米新規失業保険申請件数(21:30) 米1-3月期経常収支(21:30) 米5月消費者物価指数【CPI】(21:30) 米6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(21:30) 米6月NAHB住宅市場指数(23:00) 英中銀(BOE)政策金利発表 ユーロ圏財務相会合 |
6月17日(金) | <国内> 5月全国百貨店売上高(14:30) 5月日本製半導体製造装置BBレシオ <海外> 米5月住宅着工件数(21:30) EU財務相理事会 |
【CFTC建玉明細 2016/6/7現在】
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ロング
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ショート
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ネット
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総取組高
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CMEドル円
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68,237
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25,384
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42,853
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180,894
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NY金
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295,688
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67,069
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228,619
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496,330
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NY銀
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86,676
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29,635
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57,041
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192,376
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NY白金
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45,688
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14,587
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31,101
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63,185
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NYパラジウム
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14,921
|
10,958
|
3,963
|
23,144
|
NY原油
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525,508
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200,326
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325,182
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1,748,314
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シカゴコーン
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498,527
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171,012
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327,515
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1,466,703
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シカゴ大豆
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322,060
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79,883
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242,177
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872,273
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「ドル円」が再び円買いドル売りポジションを拡大させています。と同様に「金」の買い越しが増加。ドル売りと金買いがセットになっているようです。「原油」は買い越し拡大一服。「コーン」は大幅に買い越しが拡大し32万枚台の買い越し。ただ昨年高値をつけた7月の買い越し枚数が323,294枚だったことを考えるとこれ以上は警戒域。
【NY金 週足】
先週の予想は1240~1195ドルとしていました。中心線を割り込んですぐさま反発してきました。実際の値動きは高値1280.9ドル~安値1236.9ドル。米国の追加利上げが見送られる見方が広がっていることに加え、日本や欧州の国債利回りが軒並み低下。雲の上での動きではありますが、先行スパンは上を向いてはおらず、また他指標においてもまだ上値は切り下がることを示しているため今週はまだ強気とは考えていません。予想レンジは1305~1210ドル。
【東京金 週足】
先週は一週間続伸。先週の予想は4350~4200円としていました。実際は高値4348~安値4220円。半値戻り+αを想定していましたが、早いペースで半値戻りを達成。現在は+αの価格帯と考えられ、強気一貫とまでは考えられず。ドル建てでは1300ドルを試す展開が考えられますが、1300ドルを超える動きとなれば大きな相場に発展する可能性があり、買い進むのはそこからでも遅くはないはず・・・。それよりも現在は半値戻りで終わってしまう可能性を警戒しています。予想レンジは4390~4230円。
【東京白金 週足】
先週は中盤から「金」のと値動きが異なってきました。先週の予想は3500~3350円でした。実際は高値3504円~安値3350円。非鉄などの価格が伸びず世界景気への不安が高まってきた様子。ただチャート上では先行スパンが上値は切り下がってきてはいるものの下値は支えられることを示しています。ここでの売り込みがこの後の反転相場につながる大きなパワーとなります。目先は反転のきっかけを待ちます。予想レンジは3540~3375円。
【東京ドバイ原油 週足】
上昇トレンドのなかを登ってきました。先週の予想は34000~30800円でした。実際の値動きは高値33460円~安値31100円。平均線とのかい離も出てきたため調整は避けられませんが、基本的にはトレンドの中。需要拡大ペースに陰りが見えてくるとペースダウンの可能性も出てきますが、あくまで流れは上向き。今週の各需給の発表には注目。予想レンジは34200~30800円。
【東京ゴム 週足】
先週は中国市場がお休みのなか、やや無理矢理な下げだったのか・・・?いや、非当業者委託玉の推移を見る限りでは買い越しが減少していますので、これは内部要因からすれば投機筋の売りが出たことが考えられます。逆ザヤまで売られてきていますので、今週は?
【東京とうもろこし 週足】
( 6月1日現在) 2016/17年度 2015/16年度
発表日 6/10 5/10 6/10 5/10
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作付面積 93.6 93.6 88.0 88.0
収穫面積 85.9 85.9 80.7 80.7
単 収 168.0 168.0 168.4 168.4
期初在庫 1,708 1,803 1,731 1,731
生 産 14,430 14,430 13,601 13,601
輸 入 40 40 60 55
供給合計 16,178 16,273 15,392 15,387
飼料用 5,550 5,550 5,250 5,250
食品・種・工業用 6,670 6,670 6,610 6,610
内エタノール 5,300 5,300 5,250 5,250
国内消費計 12,220 12,220 11,860 11,860
輸 出 1,950 1,900 1,825 1,725
需要合計 14,170 14,120 13,685 13,585
期末在庫 2,008 2,153 1,708 1,803
農家平均価格 320-380 305-365 360-380 350-370
在庫/消費率 14.2 15.2 12.5 13.3
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期末在庫は下方修正。在庫率も低下。
世界コーン需給見通し( 6月10日発表) 単位:百万トン
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│ 世 界 │ 米 国 │アルゼンチン│ブラジル│ 中 国
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(2015/16年度)│ │ │ │ │
期初在庫 │ 208.41 │ 43.97 │ 1.91 │ 7.84 │ 100.46
生産 │ 966.37 │ 345.49 │ 27.00 │ 77.50 │ 224.58
輸入 │ 133.29 │ 1.52 │ 0.01 │ 1.10 │ 2.00
飼料 │ 601.62 │ 133.36 │ 6.00 │ 49.00 │ 153.50
国内消費合計│ 968.33 │ 301.25 │ 9.30 │ 58.00 │ 217.50
輸出 │ 120.62 │ 46.36 │ 18.00 │ 22.50 │ 0.02
期末在庫 │ 206.45 │ 43.38 │ 1.61 │ 5.94 │ 109.52
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(2016/17年度)│ │ │ │ │
期初在庫 │ 206.45 │ 43.38 │ 1.61 │ 5.94 │ 109.52
生産 │ 1,011.77 │ 366.54 │ 34.00 │ 82.00 │ 218.00
輸入 │ 127.15 │ 1.02 │ 0.01 │ 0.60 │ 1.00
飼料 │ 622.83 │ 140.98 │ 6.60 │ 50.00 │ 160.00
国内消費合計│ 1,013.09 │ 310.40 │ 10.40 │ 59.00 │ 227.00
輸出 │ 133.13 │ 49.53 │ 23.00 │ 23.00 │ 0.02
期末在庫 │ 205.12 │ 51.00 │ 2.22 │ 6.54 │ 101.50
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ブラジルは生産高を下方修正されています。アルゼンチンは据え置き。
CFTC建玉明細ではシカゴでは昨年7月に高値を付けたときとほぼ同水準の買い越し枚数まで投機筋の買い姿勢が強まっています。次の材料は月末に発表される作付面積と四半期在庫です。
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