2020年10月12日月曜日

金 トランプ政権1.8兆ドルの支援策提案

おはようございます。

米株式は追加財政策への期待が強く3日続伸。米トランプ大統領が「民主党よりも大規模な経済対策を」と1.8兆ドル規模とされる新たな景気対策案を承認したと伝えられ、与野党の歩み寄りにより協議進展が期待されました。ただ米共和党マコネル上院院内総務は「選挙前に合意できるかはわからない」としており、依然協議による合意は不透明でもあります。週末のNYダウは前日比161.39ドル高の28586.90ドル、ナスダックは158.96ポイント高の11579.94。週明け12日(月)は米コロンブスデーで金融・債券市場は休場となります。

またこの週末10日に中国人民銀行は市中銀行に一部の為替フォワード取引に義務付ける準備金を20%からゼロに引き下げると発表。人民元安を抑制してきたコストがゼロになったことで人民元安誘導か?


【NY金 日足】

週末の中心限月12月限セツルメントは前日比31.1ドル高の1926.2ドル。米トランプ政権が財政出動規模を1.8兆ドルに引き上げ従来の1.6兆ドル案から民主党案の2.2兆ドル規模に歩み寄りしたことで実現の公算が大きくなりリスクオンムードが広がりました。金はリスクオン、また大規模財政支出による将来的な財政赤字も見越したドル安を背景に買いがサポートされた展開。チャートは一目均衡表雲下限に沿い、また遅行線も実線に沿った動き。直近の終値ベースの戻り高値1920.1ドル(10/5)を超え1950ドルを回復できるかどうか?今週のイベントは12日(月)IMF年次総会、15日(木)英側が定める英・欧FTA交渉期限、~16日(金)EU首脳会議。引き続き米追加経済対策の行方と英・欧交渉が注目されます。なお15日予定だった第2回米大統領候補TV討論会は中止。

 

【金標準先物 日足】

週明け今朝の日中立ち合い寄付きは6566円(8:45)の高寄りスタート。直後6568円(8:47)まで高値更新後6536円(10:02)まで反落。週末の中国人民銀行の発表でアジア時間スタートから人民元ドルが反落して始まりやや対主要通貨でのドル高の動きからドル建て金価格が若干下げての動き。ドル円は株価も安くややドル安円高となっています。日足チャートでは一目均衡表基準線(6504円)を回復しやや上向きですが遅行線は6600円を挟んだ(9/3~9)のレンジを試すことになります。レンジ上抜けの場合は劣勢だった買い方が息を吹き返し勢いづくことになりますが、6600円前後は売り買い交錯の抵抗はありそうです。



 

 

 

 

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