米 株安・ドル安・債券安のトリプル安

おはようございます。

7月8日（土）　上念　司氏

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米国市場は株安・通貨安・債券安のトリプル安。
米株式は金融機関のストレステストの結果を受けて好感。米1-3月期のＧＤＰ確定値が予想を上回り高寄スタートしましたが、ＥＣＢやＢＯＥの相次ぐ金融引き締めへの観測から高値警戒感が強まり下落。ＮＹダウは前日比167.58ドル安の21287.03ドルで一時200ドル以上の下落。世界的な金利上昇観測から米長期金利も上昇し、ドル円でも一時113円目前まで買われましたがその後米株安に引きずられ112円を割り込んでいます。米長期金利は一ヶ月ぶりの水準まで上昇、米10年国債利回りは2.27％。



【ＮＹ金　日足】

 ＥＣＢに続きＢＯＥも金融引き締め観測が浮上し、本来株安から債券が買われるところですが、世界的な金融引き締め観測が強まり米長期金利に波及、金利上昇観測から小安い動き。ＳＰＤＲ金ＥＴＦ残高は3日横ばいで変わらず。長期の移動平均線などテクニカル的にも上値の重たい流れ。下値サポートは200日線となっていますが、これも緩やかな右肩下がり。予想レンジは1,255～1,225ドル。


【東京金　日足】

チャートは好転しかけていましたが、本日の下落で遅行線が結局実線を抜け切れず再び実線下での動き。上値抵抗を完全に抜くことができず常に上値抵抗を意識しながらの展開です。ただ下値も切り上がってはいますので再度上値を試す可能性もあると思いますが、やはり壁がありそうです。予想レンジは4,510～4,460円。


【東京白金　日足】

ＧＤＰが好感され米追加利上げ観測が強まり貴金属が総じて下落。ドルは対外通貨に対して安い動きとなっていますが世界的な金利上昇観測が強まっています。自動車触媒で需要をまかなう「白金」にとっては今後の自動車販売の伸びが金利上昇で危ぶまれます。予想レンジは3,350～3,290円。


【東京ドバイ原油　日足】

 大手投資銀行が相次ぎ原油価格の見通しを下方修正していますが、相場は反転の動き。投資銀行の見通しはポジショントークによるものが多いため、安値まで売り込んだ投資銀行・ファンドによる買戻しの動きになっているかもしれません。ファンダメンタルズだけで追うとどうしても後追いになってしまいます。予想レンジは34,600～32,800円。


【東京ゴム　日足】

直近上値を抜けてきました。本日は中国ＰＭＩの発表が控えており今回は前回の51.2から悪化し51.0が市場予想になっています。世界的に金融引き締め観測が出てきているためそれによる株式相場の下落にも注意。


【東京とうもろこし　日足】

シカゴ小麦が急伸。来週の産地高温乾燥が懸念されています。来週以降は気温は平年並みから高め、降水量は平年並みから少なめの予想。現状は天候面は順調に着ている様子。今後の天候は作柄や受粉に大きな影響を与える時期に入ります。

今晩は作付面積、四半期在庫が報告されます。

今後のセミナーは以下の予定です。

 

 

 

7月1日（土）「外務員の相場展望」 

7月8日（土）　上念　司氏

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