2021年5月20日木曜日

金 ビットコイン急落で続伸

おはようございます。

米株式は続落。中国の金融業界団体が暗号資産の規制強化をしたことを受けてビットコインなどの暗号資産が急落。投資家心理の悪化が株式市場にも影響を与えています。NYダウは前日比164.62ドル安の33896.04ドル。ナスダックは前日比3.90ポイント安の13299.74と小幅安。S&P500株価指数は前日比12.15ポイント安の4115.68。朝方公表された米FOMC議事要旨では複数のメンバーが今後の会合でテーパリング議論を始めるとの見解を示しており、量的緩和策の早期縮小観測から米長期金利が上昇。米10年国債利回りは1.676%。

 

【金標準先物 日足】

昨日は日中立会い時間内で中国での暗号資産規制強化を受けてビットコインなど暗号資産が急落するのと同時にドル建て金価格が上昇する場面がありました。夜間立ち合いからはビットコインが反発し欧州時間帯は軟調地合いでしたが、その後は米長期金利低下を受けて再び上昇しNY時間開始から上げ足を速め1891.3ドル(22:57)の高値をつけました。しかし株式市場の軟調地合いの流れに沿い伸び悩みNY中心限月6月限セツルメントは前日比13.5ドル高の1881.5ドル。その後の時間外で米FOMC議事要旨がタカ派な内容とされたことで反落しています。ドル建て価格では激しい上下でしたが、国内価格はドル円が逆相関の動きとなり振れ幅は限定的。日足チャート上、NY金の安値は1852.2ドルで200日移動平均線(1848.5ドル)上を維持。国内の金標準先物もトレンドの中の押し目となっています。夜間立ち合いで6609円(22:57)の高値を付けています。6570円で約1800枚以上出ていた売り指値も飲み込まれたようです。強気方針変わらず。

※CMEビットコイン先物1時間足とNY金6月限




 

【白金標準先物 日足】

株式市場でビットコイン下落による警戒感が広まりリスク回避の動き。安全資産として「金」は買われる一方、産業需要の低下につながる白金は伸び悩み続落。国内は辛うじて一目均衡表の雲で支えられています。遅行線が実線に沿った動きとなっており向こう3営業日は下値警戒の時間帯となります。ただドル金利上昇が続く可能性は低いとみられ、新興国通貨に対してもドル安の動きに戻り白金価格も持ち直してくるとみています。



 

 

 

 

 

 

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