おはようございます。
米株式は続落。NYダウは前日比240.04ドル安の36079.94ドル、ナスダックは前日比263.838ポイント安の15622.705、S&P500は前日比38.54ポイント安の4646.71。米10月消費者物価指数が前年同月比6.2%の上昇と発表され、前日の卸売物価指数(PPI)に続きインフレ圧力が示されたことで株価の圧迫要因となりました。好調な動きを続けてきたこれまでの米株式にとってリスク要因は「利上げ(金利上昇)」と「インフレ(物価上昇)」。「利上げ(金利上昇)」についてはもちろん今後の動向次第ですが4日のFOMCでテーパリングが開始されひとつの節目を通過。その後も株価は上昇を続け、残るリスクの「インフレ」へと焦点が移ったとみられます。株式を買い進む投機筋は「利上げ(金利上昇)」に対するリスクヘッジとして保有していた債券売り(ショート)を手放し始め、「インフレ(物価上昇)」に対するヘッジを強めているのがFOMC後の動きになっているとみられます。インフレヘッジとしての動きは「インフレ連動債(TIPS)」や「金」の価格に表れ始めてきました。
【金標準先物 日足】
昨晩の米10月消費者物価指数でインフレ圧力が示され急騰。NY金では直近高値1836.9ドルを上抜けると一気に1870.6ドル(23:40)まで上昇。しかしその後は米金利上昇背景にドル高も強まり高値から上値が抑えられています。9日時点のNY金総取組高は571,025枚とFOMC声明発表の4日から4営業日連続で増加しています。昨晩は米長期金利は上昇していますが、それ以上に物価上昇圧力が強いとみられ9日時点の10年インフレ連動債利回り(実質金に相当)は-1.17%と今年の8月-1.19%に迫る水準。国内円建てについては年初来の高値6742円(5/31)を上抜け2020年8月以来の6800円台、6803円(23:40)まで上昇しました。夜間立ち合い中6750円を下回る水準まで値を削りましたが、今朝の日中立ち合いは6750円から堅調に推移しています。週足ベースでも本日新値足が陽転しており相場はまだ初動段階と考えます。
【白金標準先物 日足】
米消費者物価指数を受けて「金」「銀」と同じく反応。10月高値3917円(10/25)を上抜け上昇の勢いが強まりました。200日移動平均線の大きな節目も上抜けてきたことからも上値追いの様相とみられます。ドル建て価格の200日線は1110ドルに位置しておりまだ完全に上抜けたとは言えませんが、「金」の動きに対する出遅れ感が意識される可能性があります。今年の2月のような動きを期待するのは取組増加の兆候が見られるようになってからか?今はまだ連れ高といった様子。
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