昨晩の米株式は前日の下げから反発。トランプ大統領の記者会見で米モデルナと当局の承認を前提に供給契約を結んだと発表しワクチン実用化への期待が高まりました。前日売り込まれたハイテク株も買い戻され市場をけん引。NYダウは前日比289.93ドル高の27976.84ドル。ナスダックは229.42ポイント高の11012.24 で4営業日ぶりの反発となりました。また長期金利も上昇。米財務省はコロナ対策による歳出増加のため、今四半期定例入札で国債発行額を拡大し過去最高の発行額となります。昨晩には10年国債入札があり国債大量発行 による需給悪化懸念から長期国債が売られる傾向が強まっており金利上昇の一因となっているようです。今週は今晩30年債の入札、来週にも20年債、30年インフレ連動債の入札予定が続きます。
【NY金 60分足】
昨日は日本国内の日中立会時間終了15:15直前には1900ドルを割り込んでいたもの急反発。1961.0ドル(1:44)まで上昇した中心限月12月限のセツルメントは前日比2.7ドル高の1949.0ドルとなりアジア時間中の下げを回復させました。今朝からはやや上昇しましたがアジア時間内では1952.8ドル(10:09)までの戻りをみせ現在1940ドル前後での推移。2089.2ドル(8/7)から1874.2ドル(8/12)までわずか2営業日で215ドルの大幅下げとなったリバウンドで1961.0(8/12)ドルまで約40%の86.8ドルを戻した形です。来週まで続く国債入札による需給悪化懸念からやや長期金利は上昇傾向にあり金にとっては上昇しにくい状況ではないかと考えています。【金標準先物 60分足】
昨日の夜間立ち合いでは寄付きが6584円で日中終値6496円から窓を空けて88円高からスタート。ドル建て価格も売られ過ぎた反動からか急速に値上がりし国内も追随の動きとなりました。夜間立ち合い高値は6702円(17:21)となり、その後は6600円割れの寄付き水準から6700円でのレンジ商いでしたが6700円は取り切れず夜間立ち合い終わり直前には6561円(4:58)まで下げています。米10年債入札は懸念されたほどの需要低下はみられなかったですが、翌日に控える30年債入札への需給懸念悪化は残り長期金利上昇から金も朝方までは軟調となったようです。ただアジア時間に入ってからも6600円台まで切りあがった水準は維持され6620円で日中取引を終えています。上昇の勢いが止まり、下落した下げ幅も短期間で大きくなり投機筋も次の仕掛け時に迷っているような動き。株式でも「グロース(成長)株」から「バリュー(割安)株」へと目移りしていると報道されていますが、コモディティーにもそのような傾向が今後出てくるのか?米実質金利が注目されるなか上昇してきた「金」なので、米長期金利上昇がネックになっているようです。本日の反発は急速な下げのリバウンドと考え、来週末まで米国債需給悪化懸念が強まるようであればまだ下値を伺う展開もあるのでは?と考えますが、ただ昨晩の6700円、1960ドルを超えることになった場合は半値戻りとなる6722円を超えてしまうので、再び高値追いへの警戒が必要と考えます。
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