2022年7月15日金曜日

金 7月FOMCでの政策金利引き上げ予想


おはようございます。

米CPIが予想を上回る上昇率だったことから米利上げ姿勢が強化されるとの見通しから急速な利上げペースが予想され景気後退懸念が強まりました。NYダウは一時600ドル安まで急落しましたが利上げ観測後退で安値から持ち直し前日比142.62ドル安の30630.17ドルで取引を終了。ナスダックは前日比3.603ポイント高の11251.185とプラス圏まで戻しています。S&P500は前日比11.40ポイント安の3790.38でこちらも小幅な下げにとどまりました。FEDウォッチでは米CPIの強い上昇率を受けて7月FOMCの政策金利予想が100bp引き上げの確率が80%まで拡大。欧州での景気減速感も強まり昨晩もユーロドルは一時パリティ割れとなる水準0.9949まで試しています。ただFRBウォラー理事他、連銀総裁らが7月FOMCでの利上げ幅は75bpを支持すると相次いで表明すると急速な利上げ観測も後退し株価は反転。ドル上昇も一服となり逆イールドも縮小しました。現在のFEDウォッチでは75bp引き上げ予想がやや優勢のようです。

【金標準先物 日足】

<OSE金 投資部門別建玉内容>
ドル円は昨日139円を超える円安ドル高が進みましたが、ドル上昇によりNYドル建て価格は前日比29.7ドルとなる1705.8ドルの終値で終えています。ユーロドルで一時パリティ割れとなりNY金も1700ドルを割れ1695.0ドル(22:47)まで売り込まれましたが、FRB理事らが相次いで7月FOMCでの政策金利引き上げ幅について75bpを支持したことで急速に強まっていた利上げ観測が後退し、金価格や株価、ドルが巻き戻す動きとなりました。ETF市場では連日残高が減少、先物市場では投機筋のショートポジションが積み増されているとみられますが、前日の反発時には取組高が減っていることからするとやはり反転の局面ではショートカバーの勢いが強まりそうです。国内日足チャートではMACDヒストグラムはボトムアウトの兆候。7/14満月での基調変化がみられるか?

【白金標準先物 日足】

<OSE白金 投資部門別建玉内容>
NY白金では総取組高が昨年MAXの76000枚台まで増加。ユーロ安に伴い投機的な売り込みが積み増されています。ディーゼル車触媒需要に大きく影響受けるため欧州、中国の景気動向によって投機的な動きが強まりますが、ショート拡大は反動も大きくなると予想しています。一般玉は安値拾い、法人玉は裁定売りのポジションが拡大中。

 

 

 

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