おはようございます。
8月最終日となりました。ぼちぼちと夏休みムードも消え去り9月以降、新たな動きが出てくる気配…。週末のジャクソンホール会合におけるオンラインでのパウエル議長の講演で年内テーパリング開始の可能性が示唆されました。市場は概ね織り込んでいた反応となっています。特に強調されたのがテーパリングはあくまで緩和縮小であり、利上げまではまだかなり時間を要するといった見方が株式市場のリスクオンムードを形成しています。
週明け30日の米株式市場は、NYダウでは利益確定売りが先行し反落。しかしナスダック、S&P500はリスクオンで続伸。NYダウは前日比55.96ドル安の35399.84ドル。ナスダックは前日比136.389ポイント高の15265.890、S&P500株価指数は前日比19.42ポイント高の4528.79で共に史上最高値を更新しています。週末の米雇用統計で良好な数字が示されるとより早期テーパリング観測が強まりますが、レーバーデーの3連休となるため大きな動きになるかどうか?米長期金利はリスクオンムードから米10年国債利回りが1.280%とやや低下しましたが、米雇用統計の内容を見極めたいとの様子見ムード。
【金標準先物 日足】
ジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長は年内のテーパリング開始が適切と表明しましたが、テーパリング開始と早期利上げについては切り離した考えを示したことからテーパリング開始による過度な警戒感は後退し金価格は上昇。パウエル議長講演といった注目イベントを終え、NYドル建て価格では再び1800ドルを回復し200日移動平均線が位置する1810ドル付近を突破しています。8/9のフラッシュクラッシュ暴落前の水準を約2週間ぶりに回復しCFTC建玉明細でも2週連続で買い越し幅拡大。ただここから強いトレンドを形成するには、更なる材料が必要かもしれません。地政学か?デルタ株拡大か?財政問題か?
【白金標準先物 日足】
景況感の低迷で経済成長に頭打ち感が出ており上値が切り下がっている流れのまま。米国だけでなく中国での鈍化も影響しており、特に自動車産業における生産減少が白金価格の上値を抑制しているようです。『脱炭素』は将来の白金価格を押し上げる可能性は十分期待できますが、市場にはまだ活発な動きがないようです。ただ日足チャートが底練りの形となってきていますので上抜ける動きが出てくると7~8月での下落相場からの切り返しを見せる可能性がありますが、ファンダメンタルズではまだ強い材料が見受けられず下値を確認する動きが今しばらく続く気配か?
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