週末発表された米6月ISM製造業景況指数は前月の56.1から市場予想の54.9を下回り53.0。景気後退観測がさらに強まることとなり債券買いが優勢となり米長期金利が低下しました。米株式は持ち高調整、安値拾いの買いにより終盤買い戻されプラス圏で終了しています。NYダウは前日比321.83ドル高の31097.26ドル、ナスダックは99.109ポイント高の11127.845、S&P500は前日比39.95ポイント高の3825.33。今週からは4-6月期企業決算が注目され、インフレや金利上昇の影響がどの程度業績を圧迫しているのかが注目されてきます。
【金標準先物 日足】
本日は週末の急落からは反発。週末の夜間立ち合い時間中7721円(21:20)までの下落から対主要通貨でのドル高がドル建て金価格を圧迫し一時1800ドルを割り込み1783.4ドル(1日21:48)まで下落。また世界で第二位の消費国インドで輸入関税を7.5%から12.5%に引き上げられ金需要が抑え込まれるとの観測が弱材料となりましたが、米長期金利が低下していたことで下支えの動きもあり終値では1800ドルは回復しています。ただ国内は週末に新値足が陰転換しており、目先は下値をうかがいそうな展開。SPDR金ETF残高は6/21~7/1まで9営業日続けて減少しておりドル建て価格は軟調な展開で、国内チャート遅行線は今週実線ローソク足との交差を試す局面がありそう…。今週は7日未明の米6月FOMC議事録公開、8日晩の米6月雇用統計がイベントで控えます。【白金標準先物 日足】
週末の下げの余韻残り国内日足チャートではこれまで下値サポートだった200日移動平均線(3757円)まで下落。週末の夜間立ち合いでは一時4/28以来の3700円割れとなり3699円(21:32)までの下げ局面もありましたがその後は本日午前中にかけて3800~3750円での推移となっています。週末発表の28日時点のCFTC建玉明細では投機筋は5/3以来の売り越しに転じています。ただ売り越しバランスや価格帯が5/3とほぼ同じレベルで総取組が増加を伴なっての下げとなっていますので潜在的な買戻し圧力になるとみられます。深くまでの売り込みの可能性は低いか…?
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