おはようございます。
今朝未明に米FOMC声明が発表されました。今回注目された2023年末の金利見通しはメンバーのうち4人が利上げを予想していましたが、中央値で0.125%と現状を維持。その他2023年末予想ではGDPが2.5%(21年4.0%22年3.0%)、失業率は4.0%(21年5.5%22年4.6%)、全体PCE・コアPCEは2.0%(21年1.7%22年1.8%)としています。概ね2023年末まではゼロ金利継続を示唆する内容ではありましたが、失業率は完全雇用とされる4.1%を回復し、またインフレ率2%を達成されることとなるのでゼロ金利は2023年で終了とも言えます。また米パウエルFRB議長の会見では追加のQEは検討していないとし、2021年22年のインフレ率は上方修正されていますが、GDP見通しを前回FOMCから下方修正しており、景気見通しについて株式市場には不透明感と失望を誘ったようです。
米株式は高値から上げ幅を削り小幅高。NYダウは前日比36.78ドル高の28032.38ドル。一方のナスダックは139.85ポイント安の11050.47で引けています。ハイテク大手の独禁法絡みの報道が嫌気されたようです。ただ新規上場初日となった大手IT企業のIPOでは株式を取得していたファンドが巨額の利益を得たことも報道されており、低金利長期持続の中では益々高収益を求めて株式市場への資本投入が見込まれてきます。
【NY金 日足】
昨晩は米FOMCを控えて米緩和策長期化への見通しからドルは対主要通貨でドル安傾向が強くなっていましたがNY金は大きく反応せず。中心限月12月限の清算値は前日比4.3ドル高の1970.5ドル。安値は日本時間につけた1957.2ドル(16日10:11)でドル安背景に上昇した高値は1983.8ドル(22:11)。しかしNY時間では終盤にかけて軟調地合いで声明発表後1979ドルまで戻る場面もありましたがその後1960.6ドル(03:53)まで反落。アジア時間入り後も現在1965ドルを挟んで小動きになっています。FRBの低金利長期継続は金の支援材料ですが、今回のFOMCでは新たなQE(量的緩和)への期待はなく限定的な動き。持ち合いレンジを脱せず、ドルや株式などの外的要因に依存する展開が続くこととなりそうです。
【金標準先物 日足】
夜間立ち合いでは寄付き6666円から6674円(17:25)をつけた後は円高ドル安傾向が強まり円建て価格は軟調な展開となりました。ドル円は104.75円(22:11)まで円高が進みFOMC声明前後には105円台を回復。しかしNY金の軟調地合いを引き継ぎ6631円で夜間立ち合いを終えました。今朝の日中立ち合い寄付き6636円(8:45)からもやや軟調で安値は6615円(9:28)をつけ夜間立ち合いの安値6619円(4:40)を下回っています。国内では週末4連休を控えて買い方の手じまいが先行しているとみられます。米FOMCの内容は織り込み済みといった反応となっており、円建てもドル、株式に依存する展開か?
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