米株式市場では経営難に陥っている米中堅銀行ファースト・リパブリック銀行を巡り、金融機関に対しての信用不安から取引序盤はマイナス圏での動きでしたが、JPモルガンチェースやモルガンスタンレーなど複数の大手銀行が合計約300億ドル(約4兆円)を同行に預け入れることで合意。クレディ・スイスの資金調達が決定したことも含め、銀行セクターに対する警戒感が後退し買戻され主要3指数は大きく上昇、NYダウは前日比371.98ドル高の32246.55ドル、ナスダックは前日比283.224ポイント高の11717.276、S&P500は前日比68.35ポイント高の3960.28。またECBは0.50%の利上げを決定。クレディ・スイスの資金調達の決定が0.50%利上げの最終決定に大きく影響していたようです。ドル円は1ドル133円後半にドル高円安の動き。ECBが0.50%の利上げを決定したことで、来週22日の米FOMCでも0.25%の利上げが実施されるとの見方が強まりました。
【金標準先物 日足】
NY金4月限は前日比8.3ドル安の1923.0ドル。ドル建て金価格はECBが0.50%の利上げ決定を受けて対ユーロでドルが売られたことで上昇。ただクレディ・スイスや米ファースト・リパブリック銀行への支援で金融システム不安が和らぎ、上値が限定的となった模様。国内円建てOSE金標準先物2月限今朝の寄付きは前日比42円高の8215円で始まり昼過ぎには8220円台へと上昇。NYで1900ドルが維持されつつドル円が円安に振れたことでじり高の展開。FEDウォッチでは3月FOMCで25bp利上げ予想が86.4%。5月FOMCであと一回25bp利上げされた後、6月以降は利下げに向かうとの見方になっています。8202円(3/15)が終値ベースでの高値ですが、このままの推移でいくと本日も終値ベースで高値を更新しそうな気配。相場は青天井…。
【白金標準先物 日足】
NY白金4月限は前日比6.8ドル高の977.1ドル。200日移動平均線上を死守しています。ユーロ反発により白金も連動する動きとなっています。ただNY総取組については減少しており今はNY白金に投機買いが積み上がっているとは言えません。国内では4200円を超えるかがポイントと考えます。
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