2024年8月19日月曜日

金 米景気減速懸念後退しつつも雇用に不安視?

週末の米株式は続伸。NYダウは前日比96.70ドル高の40659.76ドルで4日続伸。ナスダックは前日比37.225ポイント高の17631.720、S&P500は前日比11.03ポイント高の5554.25で共に7営業日続伸と景気減速懸念が後退する見方が広がりました。先週は前半、米生産者物価指数(PPI)、米消費者物価指数(CPI)が低下しインフレ低下が確認され米利下げへの期待が強まりました。週後半には米小売売上高の上昇、失業保険申請件数の減少、ミシガン大消費者信頼感指数の上昇で投資家心理に安心感が戻り株価を押し上げたようです。
一方、国内では先週14日に岸田総理大臣が9月に予定されている自民党総裁選に立候補しない意向を表明したことで、一時株価が下げ円高を招く局面がありましたがその後は大きな混乱なく米株式に連れて日経平均株価も緩やかに値を回復しつつあります。

本日は為替市場に動きがあり朝方1ドル148円まで上昇したドル円は午後には一時145.86円(13:42)までドル売り円買いの動きがみられました。今週21日に米労働省労働統計局 (BLS)の年次改定値公表が予定されており、2023年4月から2024年3月までの1年間の非農業部門雇用者数の変化が大幅に下方修正されるとの見方が一部で広まっているようで、市場ではこれが材料視されたのでは?との見方があるようです。

【ドル円 日足】

《CFTC建玉明細 CMEドル円》
8/13時点のCFTC建玉明細でドル円の投機筋ポジションは2021年3月以来3年5か月ぶりにドル売り円買いのポジションに転換。7月初旬の160円台からわずか1か月余りで約20円ほど急速にドル売り円買いが進む過程で投機筋のポジションが転換されていました。ドルインデックスで見る限りはドルは対主要通貨で買われている傾向は変わらず、今回のドル円は対ドルでの他通貨の動きとは異なっているようです。日銀の動向や日本株の行方なども絡んでいるとみられ今後の推移に注目。

【NY金12月限 日足】

《CFTC建玉明細 NY金》

【OSE金標準先物 日足】
週末のNY金中心限月12月限は前日比45.4ドル高の2537.8ドルで史上最高値を更新。つなぎ足だけでなく12月限の一代足でも7/17の高値を上回り高値更新しています。米利下げへの期待からETF残高も増加してきています。7月から8月にかけて一時売られた動きも一巡し再び投機筋が買いポジションを拡大してきている傾向が確認できます。円建て金価格はMACDのゴールデンクロスもみられ強い基調となってきていますが日柄浅く短期的な反発の動きとなっておりまだ動きは不安定。国内円建て価格は円高の自律反発による円安を伴ないながらの急上昇だったため、本日の朝からの円高の動きで12000円は届かず上値は抑えられました。今晩、米FOMC議事要旨の公表が予定されており、22~24日に開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」でのパウエルFRB議長らの発言等が注目されます。





 

 

 

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