おはようございます。
今週の重要イベントとなる米6月FOMCを終え、FRBは政策金利を据え置きました。FOMCメンバーによる金利見通し(ドットチャート)では2023年末の予測中央値が5.6%として前回5.1%から上方修正されています。0.5%引き上げられていることから年内0.25%の利上げが2回と想定されますが市場の見方はまだ懐疑的のようです。FOMC終了後のパウエルFRB議長か会見でもインフレ圧力はまだ残っているとして年内の利上げが適切と言及していますが、来月7月会合での利上げを強調はしていません。なお利下げについては2年先と発言していますが、市場の見方はそれを素直には受け止めていないようです。FEDウォッチでは7月0.25%の利上げ予想は64.5%にやや増えていますが、年内さらにもう一回の利上げ予想を市場は織り込んでいないようです。
<FEDウォッチ>
【金標準先物 日足】
NY金8月限セツルメント(02:30)は前日比10.3ドル高の1968.9ドル。米PPIの発表でインフレ圧力緩和が確認され利上げ観測が後退したことで1973.9ドルまで上昇。しかしFOMCで金利が据え置かれ、2023年末の金利見通し(ドットチャート)が前回5.1%から5.6%に上方修正され年内2回の利上げが示唆された内容だったことから1952.5ドルまで売り込まれました。ただ年2回の利上げに対して懐疑的な見方もあり売り一巡後は1950ドル台で下支えられているようです。ドル円相場は今週日銀金融政策決定会合で政策方針が現状を維持される見通しからもドル高円安の基調が強まり1ドル140円台を維持しています。国内の円建てOSE金標準先物4月限は前日比15円安の8739円で日中立会いを寄り付いています。国内外レンジ内での動きにおさまっており値動きは限定されています。【白金標準先物 日足】
NY白金7月限はセツルメントベースで6営業日続落の前日比1.9ドル安の980.0ドル。金の値動きと同じく、PPI発表でドル安背景に988ドルまで反発するもFOMC直後のドル高で971.7ドルまで急落し、一巡後は980ドル近辺での推移。グローバル的な景況悪化懸念が商品市況の上値圧迫要因となり、FOMCによって年内2回の利上げ見通しが示唆される内容からドル高が進みドル建て商品の上値を抑えていますが、国内の円建てではドル高円安が下支え要因となり下値も限られる展開が続いています。NY白金総取組高は1000ドル割れ水準からやや増加、国内OSE白金標準先物の総取組高も4500円からの下げ過程の中で増加傾向ですがテクニカル上の売りが断続的に続いている様子。
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