おはようございます。
昨日は米国が0.75%の利上げを決定した影響が世界の金融市場に波及。米国に引き続き英国・スイスが続いて利上げをおこなったことで世界的な景気後退の懸念が強まりました。欧州でのインフレ率は高く南欧諸国の債券利回りが急上昇する中、比較的インフレ率も低く(4月時点前年比+2.50%)、通貨が安定しているスイスでも2023年インフレ率を2.8%に上方修正し0.50%の利上げを決定、マイナス0.75%の政策金利を-0.25%としました。これが本日日銀金融政策決定会合を迎える日本でも金融政策に変化が出るのでは?との思惑が働いたようでドル円は円高ドル安が進行、131.48円(00:56)まで急速に円高が進みました。世界中の各国中央銀行がインフレ抑制のために金融引き締めに向かうとの警戒が市場を襲った一日でした。米株式は再び年初来安値をさらに更新する動きとなっています。NYダウは前日比741.46ドル安の29927.07ドルで2021年1月以来の30000ドル割れ。ナスダックは前日比453.056ポイント安の10646.099で2020年9月以来の水準。S&P500は前日比123.22ポイント安の3666.77で2021年1月以来の水準まで下落したかたちです。
本日は日銀金融政策決定会合で政策金利の現状維持が予想されています。午前にも長期金利の上昇を0.25%で抑える買い指し値オペを通知。会合終了後の定例記者会見で黒田日銀総裁は何を語るのか…?注目度は非常に高いです。
【金標準先物 日足】
夜間立ち合いでは急速な円高に見舞われNY時間に入るまで円高進行で下落。7405円(5/17)から8106円(6/13)までの701円幅の1/2となる7755.5円の半値押し価格を下回り一時7729円(20:41)まで下落。昨晩のNY市場では株式相場の下落に対し安全資産としての需要が高まり買いが先行、NY金8月限は前日比30.3ドル高の1849.9ドルまで反発し国内も7800円台後半まで戻し、前日比でプラス圏まで戻しています。チャートは雲(7771円)、基準線(7756円)が下値をサポートしていますが、転換線(7918円)が上に位置しています。7776円が新値足の陰転値になりますが、一時的は割り込んでも終値ではこの上を維持しており、横這いで推移する時間での調整・・・、動くきっかけはやはり為替か?【白金標準先物 日足】
金同様の値動きでしたが、4000~3900円での狭いレンジでの動きになっています。昨日発表されている6/10時点のOSE白金投資部門別建玉内容では一般玉が買い方売り方はほぼ同枚数で売り買いどちらかへの偏りがなくなっています。もはや一般玉の影響は低く投機筋の影響が大きいわけですが、投機筋は前週からやや買い越しを縮小させています。今週の下落によって更に縮小している可能性はありますが、4000円以下での一般玉の逆張り押し目買いが入り、レンジ抜けを待っている様子。本日の日経記事では高騰するパラジウムの代替需要が拡大するとの長期展望が掲載されています。
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