2022年12月16日金曜日

金 米小売売上高低下 リスク回避のドル買い

おはようございます。

 米株式は続落。NYダウは前日比764.13ドル安の33202.22ドル、ナスダックは前日比360.361ポイント安の10810.525、S&P500は前日比99.57ポイント安の3895.75。FRBのタカ派姿勢が一段と景気を冷やすとの懸念が強まるなか、昨晩発表された米経済指標は軒並み悪化。米小売売上高は市場予想を下回り前月比-0.6%、NY連銀、フィラデルフィア連銀製造業景気指数もそれぞれ市場予想を下回る結果となっています。米長期金利も低下し米10年国債利回りは3.450%。また英中銀、ECBが0.50%の利上げを決定。米FRB同様に利上げ幅を縮小しての利上げとなりましたが、利上げ長期化による景気への悪影響が懸念され安全資産としてのドル買いが進んでいます。ドル円も1ドル137円台まで回復。

【金標準先物 日足】

《OSE投資部門別建玉内容 金》
NY金2月限は前日30.9ドル安の1787.8ドルと大きく下振れました。市場は利上げ長期化による景気減速を懸念して安全資産へのリスク回避の動きが見られていますが、「金」よりも他国通貨に対してドルが選好されドル高、また米国債への逃避買いが目立ち、「金」への逃避買いは限定的のようです。金ETF保有高も減少傾向が止まり徐々に増加する兆しも見えなくはありませんが、米利上げ縮小に期待した短期筋の投機買いポジションがFRBの変わらぬタカ派姿勢を嫌気しポジション整理を強いられたとみられます。国内OSE金標準先物10月限は再び7800円割れを試すこととなりましたが、12月のレンジ内にとどまっておりすぐさま買い戻されていますが、上値も限られています。遅行線がローソク足実線の下に潜り込みレンジ内の動きで方向感を失ってしまっています。12/9現在の投資部門別建玉内容では前週からほぼ変化は見られず。狭いレンジで玉の動きがほとんど見受けられず。

【白金標準先物 日足】

《OSE投資部門別建玉内容 白金》
NY白金1月限は前日比25.5ドル安の1013.2ドル。国内外ともにレンジ横這い推移で持ち合い。先導役となっている「銀」はドル高によって利食い売りに圧される展開だったと思われます。OSE投資部門別建玉内容では12/9時点で個人玉が買い越しに転換。ボラテリティが低下していますが総取組高は徐々に増加傾向。上下ブレが大きくなる嵐の前の静けさか?



 

 

 

 

 

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