商品先物取引　「切り札をさがせ」: 12/18/20

2020年12月18日金曜日

金　NYダウ・ナスダック高値更新

おはようございます。

米株式は上昇。追加経済対策の協議進展と近くモデルナワクチンの緊急使用許可が承認されることで投資家心理を安心させました。NYダウは前日比148.83ドル高の30303.37ドルで終値での史上最高値を9営業日ぶりに更新。ナスダックは前日比106.56ﾎﾟｲﾝﾄ高の12764.75で最高値更新。経済指標においては新規失業保険申請件数は88.5万件で雇用回復は鈍く、米フィラデルフィア連銀製造業景気指数は11.1と予想を下回る悪化となっており足元の景気状況は今一つ。今晩米SQとつなぎ予算の期限となります。利益確定売りが優先か？

【NY金　日足】

前日の米FOMCでFRBの緩和策継続が確認され安心感が広がりました。加えて名目金利低下のなか期待インフレ率の上昇で米実質金利は低下。追加経済対策成立への期待もあり下値を切り上げ高値1902.0ドル（23:50）まで上昇。その後は追随する材料に欠け足踏み。中心限月2月限セツルメントは前日比31.3ドル高の1890.4ドルで本セッション終了。一目均衡表の遅行線ではこの週末から週明けにかけて1900ドルを試すことが予想されましたが、昨晩で1900ドルは達成で次の材料を待ちたいところです。ただ今晩SQを前にして株価も史上最高値を塗り替える上昇となっており、リバランス調整のための利益確定売りの可能性もあり株安は警戒。高値追いは避け下げ場面を買い拾いたいと考えます。

【金標準先物　日足】

夜間立ち合い高値は6289円（23:50）まで上昇。NYで1900ドル達成のタイミングでの高値となりました。米実質金利の低下傾向が強まってきており上昇基調のなかにあるとみられます。ただ高値買い因果玉をかいくぐりながらの上昇となるため3歩進んで2歩下がるような動きが続くと考えます。じっくりと焦らずに…。