金 原油価格9日連続高

 おはようございます。

米株式は続落。米8月ISM非製造業景気指数が前月から上昇、市場予想も上回ったことで利上げ長期化観測が強まりました。また原油価格が高騰していることもインフレの根強さにつながるとして物価上昇への懸念も株価を押し下げたようです。NYダウは前日比198.78ドル安の34443.19ドル、ナスダックは148.481ﾎﾟｲﾝﾄ安の13872.470、S＆P500は前日比31.35ﾎﾟｲﾝﾄ安の4465.48。

【金標準先物　日足】

NY金12月限は前日比8.4ドル安の1944.2ドルで2日続落。米金利上昇によって上値が抑制されていますが、原油高などインフレへの警戒も強く下支えの動きもあるようにみられます。ドル円が1ドル147.87円（9:45）まで円安ドル高に振れており国内OSE金標準先物は9100円前後での推移となっています。年初来の円安、また原油高によって国内輸入物価の上昇が懸念されてくるため、昨日は政府・日銀高官から為替についての言及がありましたが、介入への警戒感はまだ強くないようです。世界的な景気減速への警戒も残りNYでの値下がりも限定的なものと考えます。

【白金標準先物　日足】

NY白金10月限は前日比18.2ドル安の915.3ドルと5営業日続落。買戻し一巡後に反落し買い支えの無いままに国内でも6営業日続落です。OSE白金標準先物は前日比16円安の4301円（11:20）と自律反発幅の半値1/2押しの水準。海外NYでは7月8月の900ドル割れが視野に入っており下値模索中で、国内は円安が下支えしてくれるかどうか…。昨日発表されたWPIC白金需給報告は2023年通年で工業需要が伸びる一方で供給は横ばいとなり31万トン（前回30万トン）の供給不足となる見通し。昨年143トンだった地上在庫は112トンに減少すると見込まれています。年間総需要256トンのうち5か月分に相当する量ですがその大半は中国が抱えていると言われています。世界全体では逼迫しているはずですが…。

 

 

 

 

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