2013年11月9日土曜日

年内QE縮小論 再燃

おはようございます。

前日の米GDP速報値に続き、米雇用統計も景気拡大を示す内容となりました。
失業率は7.3%(前月7.2%)と予想通り上昇したものの、非農業部門就業者数は予想の
12万人増加を大幅に上回り20万4,000人増加 と昨年12月以来の高水準でした。
今までは早期のQE縮小観測では、投機資金の流出懸念から下落する傾向だった
NYダウですが、昨晩は素直に景気拡大観測を受け、前日の最高値には届かなかった
ものの、終値ベースでは高値を更新し、15761.78(+167.80)ドルで引けています。

ドル円は米株式上昇、また来月12/17~18で開かれるFOMC(米連邦公開市場委員会)
でのQE縮小の可能性が強まったことで大幅にドル高・円安となり一時99.22円

NY金12月限は年内QE縮小の可能性から下落。1,300ドルをストップロスを巻き込みながら
割り込み、安値1280.5ドルまで下げ、セツルメントは1284.6(-23.9)ドル
東京金10月限は夜間立会いで安値4,089円まで下落。日足チャートにおいて空いている
10/17高値4,095円と10/18安値4,111円の窓埋めをしたかたちになっています。
フロアポジションは大幅に買い越しが増加しています。前日に続き、一般投資家の手口は
4,150円以下から買い下がりできています。
CFTCでは前週から50ドル下落しているものの、買い越しは微減でした。


【CFTC建玉明細~11/5現在~】
           ロング     ショート     ネット
CME円先物    18,734   92,526    -73,792
NY金       149,031   57,895      91,136
NY銀        36,134  17,231       18,903
NY白金      41,078    5,989       35,089
NYパラジウム  29,095      2,874      26,221
NY原油     436,733   137,219    299,514
CBOTコーン  370,306   488,644   -118,338
CBOT大豆   182,112    70,374     111,738


全体的に大きな変化はありませんでした。


【USDA需給報告】2013/14年度 見通し

とうもろこし 
生産高 139億8,900万bus(前月138億4,300万bus) 市場予想 140億2,200万bus
期末在庫 18億8,700万bus(前月18億5,500万bus) 市場予想 20億5600万bus
大豆
生産高 32億5,800万bus(前月31億4,900万bus) 市場予想 32億2500万bus
期末在庫 1億7,000万bus(前月1億5,000万bus) 市場予想 1億8,300万bus

USDA需給報告は、とうもろこし・大豆ともに前月から生産高・期末在庫が上方修正
されました。天候良好による豊作観測の内容ですが、市場予想ほどの伸びはなく、
市場予想に反しての反発となる値動きでした。
とうもろこしはCFTCでファンドの売り越しが10万枚を越えているものの、前週の13万枚
から、売り越しが縮小しています。巻き戻しの動きがしばらく続くと、上昇も見込めます。
国内は円安の恩恵もありますが、またギリギリのところで反発してくれています。


11/9(土)立会い終了後現在
ドル円 99.06円
NY金 1288.20ドル 換算 -27円
NY白金 1444.60ドル 換算 -3円
BRENT 104.90ドル 換算 +1,840円
コーン(期近) 換算 +460円
大豆(期近) 換算 +1,730円