2022年7月13日水曜日

金 米6月消費者物価指数発表控える

 米株式は世界的な景気後退懸念から続落。NYダウは前日比192.51ドル高の30981.33ドル、ナスダックは前日比107.871ポイント安の11264.728、S&P500は前日比35.63ポイント安の3818.80。今晩発表される米6月消費者物価指数は前年比8.8%(前月8.6%)の上昇が予想されています。少なくても高水準のインフレ値が示されれば米FRBの金融引き締めは強化されていくことが予想されますが、同時に景気減速懸念も強まり長期金利の逆イールド現象は続くことが予想されます。欧州ドイツへのロシアからのガス供給の停止により欧州景気減速が強まりユーロが売られリスク回避によるドル買いが進んでいますが、昨晩は一旦パリティ(等価)割れはあったものの持ち直しギリギリのラインが維持されています。

【金標準先物 日足】

アジア時間に入りドル円相場は再び1ドル137円台を回復していますが、ドル高に対する割高感からNYドル建て価格の上値は抑えられ気味。ただ今週前営業日比10.6ドル安と反落スタートとなった11日のNY金市場では出来高は24万枚以上、総取組高は517,246枚に増加しています。20年ぶりの水準を進めるドルインデックス買いに対して投機筋は「金」売り(ショート)の持ち高を増やしています。新規売り(ショート)ポジションを積み増しての下げとなっていますがドルインデックスの投機筋買い越しポジションは2週前にピークアウトしており今週の米経済指標が巻き戻すきっかけとなるかどうか…。

【白金標準先物 日足】

ドイツ、中国の景気減速懸念は白金需要の低下につながるとの観測から軟調な展開となっており、今朝直近安値を更新する3603円(8:59)をつけています。「金」同様、NYでは週明けの昨日は総取組高増加を伴なった下げとなっており、売り込み型の相場に。買戻しのきっかけ待ち。

 

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