2023年3月31日金曜日

金 史上最高値7日ぶりに更新

米株式は続伸。金融システムへの信用不安が後退し、またFRBが重視する物価指標(米個人消費支出)の発表を今晩に控えて様子見といった小幅な動き。NYダウは前日比141.43ドル高の32859.03ドル、ナスダックは前日比87.236ポイント高の12013.471、S&P500は前日比23.02ポイント高の4050.83。

【金標準先物 日足】

NY金6月限は前日比13.2ドル高の1997.7ドルのセツルメント。昨日は欧州市場で独3月消費者物価指数の発表があり前年比7.4%と市場予想を上回る物価上昇圧力が示されECBによる利上げ観測が強まりユーロ高ドル安が進んでいます。ドル建て金価格は割安感から拾われ一時2000ドルを超える水準に達しています。今朝からはドル高円安が国内相場を支え8434円で寄り付いた後8463円(9:44)まで上昇、ただドル円が133.50円から132.70円割れまで円高に下振れし8424円(14:06)まで反落。現在は朝の寄付き付近での推移となっていますが前日比100円以上の値動きでも14:37現在で出来高は30270枚と値動きほどに出来高は進んでいない印象。週末・月末・年度末が重なっているためとも言えますが、「金」上昇のベクトルは更に強まっているとみられます。今晩はFRBが重要視している物価指標、PCEデフレータが発表されます。 物価上昇に鈍化の兆候が確認されると金融引き締め観測は更に後退することが予想され、2000ドル台への足掛かりとなる可能性も。

【白金標準先物 日足】

NY白金は中心限月となる7月限で前日比19.5ドル高の996.9ドル。ドルが対主要通貨で安くなり、対南アランドでも同じ傾向に。まだ持ち合いレンジ内での動きですが日柄では再び実線レンジに遅行線が寄ってきます。4200円抜けを期待したいところ。

 

 

 

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2023年3月30日木曜日

金 米中堅銀行規制強化へ

 米主要3指数は揃って反発。NYダウは前日比323.35ドル高の32717.60ドル、ナスダックは前日比210.155ポイント高の11926.235、S&P500は前日比56.54ポイント高の4027.81。半導体需要の拡大見通しを受けてIT銘柄が主導し上伸。金融システムへの不安も後退し金融株が買い直されたことも安心材料となった模様です。ドル円は米金利動向を見ながら円安ドル高に振れ132円台に。年度末要因が絡むドル買いとの指摘もありましたが、経済指標などに事欠き持ち高調整の動きで方向感が一定していない様子。

【金標準先物 日足】

NY金中心限月は6月限に移行。前日比5.9ドル安の1984.5ドルで取引を終えています。持ち合いが小幅となってくる三角持ち合いの中間処。欧米市場では金融システムへの信用不安が後退し株式市場が堅調で、「金」の安全資産としての需要がやや弱まりました。ただ国内は円安ドル高で押し上げられOSE金標準先物2月限は前日比33円高の8342円(14:38現在)で推移しています。このまま終わると8391円(3/20終値)に次ぐ史上2番目の終値ベース高値となりそうです。金融不安はいったん後退しているものの、今後米中堅銀行にも規制強化への流れが強まり、その取引先となる米中小企業への信用収縮は避けられないとみられ、金ETF市場にも資金が回帰してきている様子。持ち合いとなる可能性も踏まえ再度8400円台を狙う展開と考えます。


【白金標準先物 日足】

遅行線が実線割れを嫌うのか、5営業ぶりの反発。未だレンジ内での攻防。OSE白金標準先物2月限は前日比60円高の4099円(14:48現在)。NY白金4月限も中心限月が7月限へと移行、前日比5.5ドル高の977.4ドルと反発。NY総取組高は減少傾向のようですが、国内総取組高は地味にまた増加傾向。

 

 

 

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2023年3月29日水曜日

金 リセッション予想が下支え 

 米株式は主要3指数揃って反落。経営破綻したシリコンバレー銀行が買収されたことで金融システムに対する不安が後退し米長期金利が上昇。金利上昇が嫌気された動きとなりました。NYダウは前日比37.83ドル安の32394.25ドル、ナスダックは前日比52.755ポイント安の11716.080と2日続落、S&P500は前日比6.26ポイント安の3971.27。

【金標準先物 日足】

NY金4月限は前日比19.7ドル高の1973.5ドルと3日ぶりの反発。金融不安後退で前日まで値を落としていましたが、ドル安が下支え要因となり反発。また利上げ停止の観測で景気減速懸念も強く安全資産としての需要が続いているとみられます。国内OSE金標準先物2月限は前日比74円高の8286円で日中取引は寄付き、本日は円安ドル高の流れに乗り8300円台を回復。昨日同様、国内輸出企業のレパトリによる円買い優勢の見方が強かったようですが、逆に円を買ってた向きが持ち高調整を強いられる展開となっている様子で約130.80円から131.60円付近まで円安が進んでいます。8300円台を維持し8400円越えに向かうか、8200円台まで下げて下値を固めるか…

 

【白金標準先物 日足】

NY白金4月限は963.4ドルと200日移動平均線上を維持してますが、ここのところNY総取組高は減少傾向が続き57000枚台。投機人気がやや離れており実需で下支えされている様子。EV電池材料のリチウムが現在中国での需要減退で落ち込んでいます。ニッケル・コバルトなど供給をロシアに頼っているものについては値下がりは限定的となっています。2023年の白金需給については供給不足が見込まれていますが、現時点ではまだ需給の影響は限定的。

 

 

 

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