商品先物取引　「切り札をさがせ」: 11/15/16

2016年11月15日火曜日

ドル高商品安の渦（昨年も・・・？）

おはようございます。

トランプ新政権への大きな期待が市場を揺るがしています。当初言われていたトランプリスクはどこ行く風で、大型減税、金融規制の緩和、大規模財政出動などに期待が集まりリスクオンムードとなっています。

【今週の予定】

11月14日（月）	＜国内＞ 7-9月期GDP【速報値】(8:50) ＜海外＞中国10月鉱工業生産(11:00) 中国10月小売売上高(11:00) 中国10月都市部固定資産投資(11:00)
11月15日（火）	＜国内＞ 10月首都圏新規マンション販売(13:00) 5年国債入札＜海外＞独7-9月期GDP【速報値】(16:00) ユーロ圏7-9月期GDP【改定値】(19:00) 独11月ZEW景況感指数(19:00) 米10月小売売上高(22:30) 米11月NY連銀製造業景気指数(22:30)
11月16日（水）	＜国内＞ 10月訪日外客数(16:00) ＜海外＞米10月生産者物価指数【PPI】(22:30) 米10月鉱工業生産･設備稼働率(23:15) 米11月NAHB住宅市場指数(17日 0:00)
11月17日（木）	＜国内＞ 20年国債入札＜海外＞米新規失業保険申請件数(22:30) 米10月住宅着工件数(22:30) 米10月消費者物価指数【CPI】(22:30) 米11月フィラデルフィア連銀製造業景気指数(22:30) 米10年インフレ連動国債入札安倍首相が米次期大統領トランプ氏と初対談予定(ニューヨーク) イエレンFRB議長が議会証言メキシコ銀行（中銀）金融政策決定会合
11月18日（金）	＜海外＞米10月CB景気先行総合指数(19日 0:00)

【CFTC建玉明細　2016/11/08現在】

	ロング	ショート	ネット	総取組高
CMEドル円	72,619	40,663	31,956	164,328
NY金	289,860	72,622	217,238	528,203
NY銀	89,360	24,091	65,269	188,265
NY白金	49,046	19,427	29,619	66,469
NYパラジウム	12,922	6,637	6,285	22,296
NY原油	560,814	283,275	277,539	1,973,656
シカゴコーン	402,898	289,463	113,435	1,346,960
シカゴ大豆	220,604	67,933	152,671	620,641

「ドル円」では円買いドル売りは縮小に向かっており円安方向。「金」はこの日から週末の下げで取組高を減少させていますのでポジションは買い越しが縮小されていることが予想されています。そのショートポジションがどう変化しているか・・・。注目は「原油」か。買い越しを大きく縮小させているとともにショートポジションが拡大。総取組高も週末時点で200万枚を超えています。穀物も買われている様子で「コーン」はショートカバー中心に買い越しを拡大させています。

【NY金　週足】

10月安値1243.2ドルを割り込み直近安値を更新。ドル高により新興国通貨が下落。昨年10～11月に米利上げが意識され新興国通貨が下落した局面と類似しています。転売中心か新規売り中心かはまだ定かではありませんが、5月の1200ドル割れが意識させられます。上昇はまだ出戻り相場。予想レンジは1245～1200ドル。

【東京金　週足】

日足でも新値足陰転。陽線を何本も飲み込んでしまい売られ過ぎの反動はあっても上値はどうしても売られてしまう展開に。高値4378円（11/11）から安値4170円（11/14）までの下落208円幅の半値戻りが4274円となり、この辺りまで戻ってから、さらに一段回復できるかどうか・・・。予想レンジは4310～4200円。

【東京白金　週足】

「金」とほぼ同じ流れ。ランドも新興国通貨安の流れのなかにあり、白金にとってはマイナス要因。こちらも下げ幅の半値戻りを目安としてそこから再び売られてしまうかどうか見極めが必要と考えます。目先は戻りそうですが、以前の指摘通り3200円台と3300円台には大きな違いがあります。予想レンジは3350～3150円。

【東京ドバイ原油　週足】