2022年2月17日木曜日

金 ウクライナ軍がロシア軍に迫撃砲?

おはようございます。

ウクライナ情勢を巡り、前日ロシア軍の一部撤退の報道で市場がリスク回避の動きが和らぎましたが、NATOストルテンベルグ事務総長が「現場に緊張緩和の兆候はみられない」として米欧西側諸国はロシア軍への警戒を崩さず。米小売売上高は2か月ぶりに前月比3.8%増とプラスに転換し景気減速感は後退しましたが、金融引き締めへの警戒が再燃。NYダウは前日比54.57ドル安の34934.27ドル、ナスダックは前日比15.662ポイント安の14124.095、S&P500は前日比3.94ポイント高の4475.01とまちまちの展開。一方日本時間4:00に公表された1月FOMC議事録では市場で観測が強まっている3月FOMCでの50bp金利引き上げやバランスシートの縮小について具体的な言及はなく買い安心感が広がっています。

また13:00前にウクライナ軍がロシア軍に迫撃砲?といった報道がロシア側の通信社から伝えられています。株価の下げやドル安、円高といったリスク回避の動きがみられました。真偽は定かではありませんが、ウクライナ情勢についてはかなり神経質になっている様子がうかがえます。

【金標準先物 日足】

前日のロシア軍一部撤退の報道もNATOやホワイトハウスなど西側は警戒を緩めず、逆にロシアが軍を増強しているとの見方から安全資産への逃避買いが下支えしています。昨日もコメントしましたがウクライナ国内の親ロシア派地域の独立国家建立についてプーチン大統領が承認をするのかどうか?もちろんこれをプーチン大統領が承認すればウクライナへの内政干渉となり、戦争に発展する可能性は強まります。ただロシア側からは手を出せないといったところで、本日のウクライナ軍によるロシア軍への小競り合いの報道。ロシア側の自作自演か?フェイクか?との疑念も生じますが、ウクライナ情勢の緊迫は依然として続くとみられます。報道ヘッドラインによって上にも下にも反応する神経質な展開がしばらく続くのか?大阪取引所は高値更新が連続してきてから本日6962円を超えなければ更新が2営業日途絶えることになり、日数が経過するほど高値警戒感も強まってきます。勢いの継続が欲しいところです。暦では本日満月。

【白金標準先物 日足】

バイデン政権が産業分野の脱炭素化を推進するために水素エネルギーの活用に95億ドル(約1兆1000億円)を投じる戦略を発表。昨年11月に超党派により成立した総額1兆ドル規模のインフラ投資法に盛り込まれていたものになります。昨年2月の相場が再来してくれるかどうか?このまま行くと本日日中での3800円台の終値で終わりそうですが、NY白金も4月限で1063.7ドルの終値をつけ、これまで上値抵抗だった200日移動平均線を突破してきています。これまでの展開から景色が変わる可能性が出てきていると考えています。

 

 

 

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