2013年12月19日木曜日

QE縮小 スタート

おはようございます。
都心では心配してた降雪はなく、問題はないようです。

米FOMCの声明で、FRBは年明け1月から米国債とMBS(住宅ローン担保証券)の
買取りをそれぞれ50億ドルずつ減額し、現在の月々総額850億ドルから750億ドルへ
資産買取り規模100億ドルの量的緩和縮小の決定を発表しました。
今回、ややサプライズ的な反応もしていますが、「いつ縮小開始か?」という不透明な部分は
市場からは消え去り、なおかつ縮小開始するほど米国経済は回復しているという見方から
NYダウは急上昇。292.71ドル高の16167.97ドルで引けています。
日本では今日明日と日銀金融政策決定会合が開かれますが、あらためて日米金融政策の
方向性の違いからドル高・円安の動きが加速する可能性もあります。

国内商品市場においては、当然株高・円安の恩恵を受けやすいエネルギー、ゴムなどの
銘柄が大きく影響を受けるものと思われます。一方、貴金属は今後ドル高が進むと見られるため
ドル建てでは頭の重い展開が予想され、円安が国内をどれだけ下支えしてくれるかと
いった見方になってしまいます。ただ貴金属に関しては、海外ではファンドポジションの
買い越し幅はかなり縮小しており、懸念するほどの下げになってしまうかどうかは微妙なところ
です。NY金1200ドル割れを見越したショートポジションはもう既に入っていると思われるため、
逆に「知ったら終い」の買い戻しも警戒されます。

来週のクリスマスにかけて、より活発な動きになってきそうです。
年内、また年明けにかけて積極的にポジションをつくっていただきたいところです。