昨晩の米市場では経済指標でまちまちの見方。注目されていた米9月消費者物価指数は前年比で前月の2.3%から2.4%の伸びに上昇。コアCPIも前月の3.2%から3.3%の伸びへと市場予想をやや上回る内容でした。インフレの鈍化傾向が休止したことで再びインフレへの警戒感が強まり発表直後はドルが買われ8/15の戻り高値149.39円を超える1ドル149.49円までドル高円安となりました。しかし同時間発表の新規失業保険申請件数が25.8万件と前週の22.5万件から予想を超える大幅な増加となり、労働市場に対して懸念が強まり一気にドルは売られ、わずか12秒で1ドル148.36円までドル安円高となりました。
強弱まちまちの経済指標を見て始まった米株式は方向感は掴めずに利益確定売りに押されやや弱含みの展開となり、NYダウは前日比57.88ドル安の42454.12ドル、ナスダックは前日比9.569ポイント安の18282.048、S&P500は前日比11.99ポイント安の5780.05。
また米金融当局者ら数名の発言ではウィリアムズ・NY連銀総裁、グールズビー・シカゴ連銀総裁、バーキン・リッチモンド連銀総裁は11月利下げを支持するコメントが伝えられましたが、ボスティック・アトランタ連銀総裁が「11月利下げ見送り」について言及したことが一時為替市場に影響を与え1ドル149.07円(02:13)までドル高円安に戻った局面もありましたが、アジア時間では1ドル148円台中盤での推移となっています。
【ドル円 日足】
【NY金12月限 日足】【OSE金標準先物 日足】OSE金標準先物8月限は前日比104円高の12672円(12:42)で2日続伸。米CPIが予想以上の伸びとなりインフレ鈍化が休止し再びインフレへの懸念から米利上げペースが緩やかになるとの見方からドルが強まり、NY金は下振れすると見られていましたが米失業保険申請件数の増加で労働市場への懸念も強まったことで利下げ方針に変化はないとの見方で再び買われました。NY金12月限は前日比13.3ドル高の2639.3ドルのセツルメント(02:30)から2659.6ドル(12:41)へとさらに時間外で上昇中。国内で取引中の史上最高値12773円をつけた10/7に終値での最高値12639円をつけていますが、本日の現在値ですでに50円以上上回っており、このままいけば終値ベースでの最高値更新となる気配。昨日も触れましたが、現在のドル高については日米金利差のみならず、米大統領選を見据えいずれの候補者が勝利しても財政赤字が広がるとの見方もありドル金利上昇に向かっている面もあります。ドル円では150円大台が意識されますが、ドル高円安基調の中、再びNY金が買い進まれてきており、更なる上値追いの展開が予想されます。【NY白金1月限 日足】
【OSE白金標準先物 日足】OSE白金標準先物は前日比67円高の4674円(13:04)。再び200日移動平均線を上回ってきています。明日予定されている中国での財政支援策強化について大規模な支援策はなく期待外れとなるとの見方もありますが、シティーグループは3兆元規模と大規模支援策を予想している向きもあります。実際にふたを開けてみてみなければわかりませんが、資源高、インフレ再燃、円安が相場の押し上げ要因になる可能性は高そう・・・。
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