米10月卸売物価指数(PPI)は予想を下回り、米10月消費者物価指数(CPI)に続いてインフレ指標が低下。米株式市場は利上げペース縮小観測が高まったことでこれを好感し反発。NYダウは前日比56.22ドル高の33592.92ドル、ナスダックは前日比162.190ポイント高の11358.410、S&P500は前日比34.48ポイント高の3991.73と主要3指数ともに上昇。ただロシア軍のミサイルがNATO加盟国のポーランドに着弾したと伝えられると一時と地政学リスクが強まりリスク回避姿勢からマイナス圏に沈む場面もありました。ドル円相場はPPIを受けて一時8月以来の水準となる1ドル137.67円まで円高ドル安が進行。その後は139円台を回復し日本時間正午過ぎには140円台まで回復。ポーランドへのミサイル着弾によるドル円相場への影響は限定的でしたが、ユーロが対ドルで売られる場面がありました。今晩は22:30米10月小売売上高の発表を控えます。
【NY金 日足】
【金標準先物 日足】NY金12月限は前日比0.1ドル安の1776.8ドル。米PPIで市場予想を下回るインフレ鈍化が示されると1791.8ドル(22:33)まで急騰。買い一巡後は1771ドルまで約20ドル水準をさげたものの、ポーランドへのロシア軍のものとみられるミサイルが着弾したことで地政学リスクが高まると再度急騰し一時1789.4ドル(03:40)まで上伸。その後も1770ドル台前半まで下げ高い水準での持ち合いの動き。円建て価格は円高に押され、OSE金標準先物10月限は今朝の日中取引開始が前日比28円安の7936円で寄り付きましたが、140円付近への円安の動きでプラス圏に戻り、現在は前日比変わらずの水準で推移しています。利上げペース縮小観測が強まることでNY金はこれまでと潮目が変わり200日移動平均線上を目指す動きになっていると思われます。今年年明けから5月までの5か月間、200日移動平均線上での推移で今年の高値2078.8ドル(3/8)をつけました。要因はロシアのウクライナ侵攻による地政学リスク。6月以降これまで5か月間、米利上げによる金利上昇圧力で200日移動平均線を下回る水準での推移が続いてきましたが、利上げペース縮小の観測が強まった11月FOMC以後、総取組高増加を伴なって戻り基調となってきており、ここにきてロシアが絡む地政学リスクが台頭しましたが、米バイデン大統領がロシア軍からの発射の可能性は低いとしており現在は地政学リスクは平穏となっている模様。ただ戻り基調の中でこのような上振れリスクが強まってきていると考えます。
【NY白金 日足】
【白金標準先物 日足】NY白金1月限は前日比10.6ドル安の1022.4ドルで3営業日続落。OSE白金標準先物10月限も14日の急落以降反発も弱く4400円台前半での推移が続いています。金の動きとは逆でポーランドへの着弾報道でユーロが売られ白金価格も一時4394円(03:30)までの下落となりましたが、一時的な動きに止まっています。トレンドを維持しており次の展開待ちに。
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