2015年9月14日月曜日

金融政策発表ウィーク

おはようございます。

週末にセミナーお越しいただいた方々、長丁場お付き合いいただきありがとうございました。初めての試みでもありましたので至らない点も多々あったかと存じますが、今後も皆様の勉強のおひとつに役立てていただければ幸いです。ご参加いただきありがとうございました。

さて今週はいよいよ米FOMC。米利上げが実施されるかどうかが焦点です。

【今週の予定】
9月14日(月) <国内>
「会社四季報」秋号発売
8月首都圏マンション発売件数(13:00)
7月第三次産業活動指数(13:30)
日銀金融政策決定会合(~15日)
9月15日(火) <国内>
日銀会合結果発表
黒田日銀総裁会見(15:30)
<海外>
独9月ZEW景況感指数(18:00)
米8月小売売上高(21:30)
米9月NY連銀製造業景気指数(21:30)
米8月鉱工業生産(22:15)
9月16日(水) <国内>
8月訪日外客数(14:00)
20年国債入札
 

<海外>
米8月消費者物価(21:30)
米9月NAHB住宅市場指数(23:00)
米7月対米証券投資(17日 5:00)
FOMC(~17日) 
9月17日(木) <国内>
8月貿易収支(8:50)
8月日本製半導体製造装置BBレシオ

<海外>
米8月住宅着工件数(21:30)
米4-6月期経常収支(21:30)
米新規失業保険申請件数(21:30)
米9月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(23:00)
FOMC声明発表(18日 3:00)
イエレンFRB議長記者会見
9月18日(金) <国内>
8月全国百貨店売上高(14:30)
<海外>
米8月半導体製造装置BBレシオ
月・火が日銀金融政策決定会合。水・木が米FOMCになります。先週日銀追加緩和についての自民党議員の言及もありましたが、米利上げだけでなく日本の追加緩和への期待も市場ははらんでいるかもしれません。
CFTC建玉明細 2015/09/08現在】

ロング
ショート
ネット
総取組高
CMEドル円
63,121
69,783
6,662
279,712
NY
183,615
124,322
59,293
421,732
NY
58,761
40,020
18,741
155,615
NY白金
49,031
23,665
25,366
70,035
NYパラジウム
18,551
13,130
5,421
27,515
NY原油
490,149
258,719
231,430
1,704,251
シカゴコーン
392,497
287,290
105,207
1,225,245
シカゴ大豆
170,276
135,451
34,825
654,678
再び「金」のショートが膨らんできたようです。米FOMCも近づき利上げ観測からどうしても「金」は重たい展開。一方、為替では円売りポジションがかなり解消されています。対ドルの円についてはポジションから見るとほぼイーブン。今後の展開を読むのが非常に難しいバランスです。ただおそらくイベントリスクを避けている動きであり、FOMC終了後にポジションを取り出してくるのかもしれません。「原油」はやや買われだしてきて買い越し増加。「コーン」はショートが大幅に膨らみ買い越しが減少しました。おそらく農家売りからの膨らみではないかと推察されます。所謂『ハーベストプレッシャー』ではないでしょうか。
【NY金 週足】
 陰線3本。流れは下向きのようです。大方の見方のとおり米利上げ観測により重たい値動きが続いています。CFTC建玉明細からは投機筋のショートの増加が見られます。この流れから言えばもう一段下がってくると7月と同じようなポジションバランスになることが考えられ、その辺りで目先の2番底確認となるかどうか。

【東京金 週足】
先週7月の直近安値を下回りました。ドル建てでの下げにもかかわらずドル円も円安がそれほど進まずにいます。フロアポジションから見れば一般投資家の方々は買い下がってきています。ただFOMCを睨んでも国内はその直後にシルバーウィーク入りでポジション取りに迷うところ。
【東京白金 週足】
 こちらもズルズル下げトレンドのなか。フロアポジションから見てもポジションバランスはほとんど変化しません。高値因果玉を持ちながらじっと我慢している方がほとんどです。ドル高ランド安の動きが先週で目先のピークとなるかどうか。米FOMCは対ドルの新興国通貨の動きに大きな影響を与えるのではないかと考えています。

【東京原油 週足】
二番底確認で目先の安値を打ったと考えています。しかしファンダメンタルズ論者からすればまだまだ下値を追う見方は多いようです。CFTC建玉明細から見れば落ち着いてきたように見えますが。

【東京とうもろこし 週足】
 
単収 : 8月報告 168.8bus
     市場予想 167.6bus(レンジ166.1~170.5bus)
     9月発表 167.5bus 
  
生産高 : 8月報告 136億8600万bus
           市場予想 135億9900万bus(レンジ134億7100万~138億7000万bus)
               9月発表 135億8500万bus 

大方予想通りの内容で、前月大幅に上方修正された単収は一部の地域の作柄悪化から下方修正されましたが、イールドカーブからみると順当な水準のようです。

発表後の切り上げはおそらく売り込みの反動。農家売りが出だしてきていたと見られその反発。ハーベストプレッシャーを織り込んでの反発になってきた可能性があります。買い方針で考えていくべきか・・・。