2010年11月2日火曜日

ドルインデックス指数

 9月の中旬から顧客の方々にはお伝えした通り、ドルインデックス指数は76ポイントでやはり止まりました。

不景気なアメリカ。更に金融緩和をし、ドルがジャブジャブになるのに、今後ドル高に?信じがたい現実。

そんな説明のつかない流れがくる根拠とは?



1989年の納会に史上最高値の39000円をつけた日経平均。約5年後の1995年には、14000円台とほぼ三分の一株価に。であれば、こんな国の通貨は信じられないと、円売り浴びせ攻撃となるはず。では、円はどうなったのか?



あれ?160円台から最近噂の79.75円と逆に円高?理屈ではない動き。もちろん、いくらでも理屈はつけられる。

更なる、ドル売りのはずがドル買いに。100年に一度の歴史的な恐慌。であれば、理屈ではなく歴史に学ぶべきでは。歴史的な瞬間に生きている我々。なのに、歴史的瞬間に生きているとは感じることのできない我々。それは、歴史とは後の10年後20年後の人々が「あの時は歴史的な恐慌だった」と評価するものだからである。

1995年当時、1ドル=60円だ50円までだと騒いだ。しかしそこまでいかずとも、79.75円が歴史的な高値だったと数年後に語られる。

この歴史的なタイミングを歴史的な瞬間だと自覚し、歴史に学び歴史に生きる。


NYダウは一時的な反騰局面。

同じようなことは日経平均にも。

期間や戻りの幅が違うと思うかもしれないが、ご記憶の通り日本の対応は遅かった。アメリカの場合、当初右往左往したが日本よりも早く、しかも大規模な対応をした。であるため、ダウは反騰期間と反騰幅がある。しかし、結果は同じ。傷口を更に広げないようにはできたが、直すことはできていない。リスクが民⇒官へ移動しただけのこと。当時の日本とやってることは、規模や対応の程度の差はあれど、行き着くGOOLは同じ。

日本では土地神話ならぬ不動産バブル。アメリカでは、住宅バブル。酒池肉林を尽くせば、必ず体にガタがくる。不摂生をしただけの付けが。災厄、死が待っている。そうならないための、金融緩和。しかし、これは一時しのぎのカンフル剤。がん細胞は残ったまま。

リーマンショック前日のNYダウの株価は、11400ドル。これ以上は上がれない。リーマン以前には戻れないのである。



明らかに、無理でしょ。








皮肉な現実

 中国の学生たちによる尖閣諸島を巡る反日デモが各地で起きている。

 学生たちが声高にシュプレヒコールを上げていたのが【抵制日貨】⇒日本製品ボイコットだった。

 しかし、そのデモに参加している学生の多くが、日本製の携帯・デジカメ・ビデオカメラを持ち、その動画を家に帰り日本製のパソコンでインターネット上にアップしているという現実。

 デモに参加した学生に聞いてみても、「日本は嫌いだけど日本製品も日本のアニメも大好き」と答える始末。北京・上海・広東省広州の都市部に住んでいる20代~40代の世代を対象に行った調査では、「日本製の機器・家電を購入したいか?」という質問に対して、62%がYESと。

 しかし、円高や中国の保護主義による高い関税と元安維持によりとても高価な代物に。なので、日本に旅行に行く人に頼んで家電製品を買っている。1人の人が3個~5個のデジカメなどを買っていくのはざらである。秋葉原・銀座に行くと分かるが、そこら中で中国語が飛び交っている。中国都市部での大卒平均月収6万前後では手が出ない。しかも、大卒でも就職できない若者がとても増えている。だから、コピー天国で安いパソコンが氾濫している。そこで最近台頭してきているのが韓国のサムスンやLG。低価格化で中国のシェアを伸ばしている。本当に怖いのは、反日でもより、低価格化によりシェアを伸ばしてきている韓国勢である。今の中国は、付加価値よりも便利さ。ライフスタイルになかったものが手に入る喜びの時代。日本の三種の仁義(カー・クーラー・テレビ)の時代。その後にくる付加価値(デザイン・ライフスタイルにあった機能)。

 日本はアメリカに原爆まで落とされたにもかかわらず、その後アメリカに憧れた。中国は日本に一時、侵略されたにもかかわらず、日本のモノに憧れている。皮肉な現実。

 歴史が繰り返すと考えれば、今後中国では日本であったような大規模な学生運動が起こるのでは。今は反日と政府の言ってられるが、これが政府への不満となり各地で大規模な混乱が生じると思う。

2日 入電換算

おはようございます。

金    -21
銀    -0.6
白金   0
原油   +730
コーン  -270
大豆   -60
コーヒー -510
粗糖(期近) +660
   (期先) +530
ドル円 80.55
NYダウ 11124.62 +6.13

米中間選挙、FOMC前で方向感なし。
穀物の買い場を探します。