イベントの多い週後半となってきています。
米ADP全国雇用者数は予想を上回り6月以来の高水準で21万7000人の増加。良好な経済指標に加え、アトランタ連銀総裁、イエレンFRB議長の講演での発言で12月利上げ観測が一段と強まりました。米株式は利上げ示唆を背景に下落し、NYダウは-158.67ドルの17729.68ドル。米10年国債利回りは2.18%。
【NY金 日足】
週初めの安値を一時更新でセツルメントベースでも下回っています。新聞紙上などでもファンドの売り込みが話題にもなっており、2013年に当時のバーナンキFRB議長がQE縮小、出口戦略への方針転換を示して以来のミニマム買い越しの状態です。明らかに投機が先行した形の下落となっていますので反発はそれなりのものが期待できると考えられますが、問題は反転がいつからか・・・。昨晩のイエレンFRB議長の発言に対しての反応を見る限りではまだ素直に下落する動きとなっていますので、一段の下げ警戒はまだ拭えません。
【東京金 日足】
上げが2日と続かず。一般の買い越しは2013年に高値をつけて以降、おそらくMAXだろうと思います。買い方にとれば正念場です。4138円が11/30の帳入れ価格。この値段を下回ることで売買が動いてきます。踏ん張れるかどうか・・・。
【東京白金 日足】
流れは「金」とほぼ同じ。11/30帳入れ価格は3263円。白金はそれほど手口も変わりませんが・・・。
【東京原油 日足】
明日12/4にOPEC総会がありますが、決定的な下支え策も期待できずズルズルと下落。石油のエネルギー需要は年々落ち込んでおり、国内大手元売りも再編への動きが急がれています。まだまだ厳しい状況が続きます。
【東京とうもろこし 日足】
国内ファンド機関店は昨日買い戻す動き。一般もこの動きを見越して買い気が出てきています。ただ気配が少ないため、一般のまとまった利食いの動きが出ると先日の下落のような動きがいつ出ても不思議ではありません。まだシカゴでは売り込みも続いており日々買い戻しが強まる状況ではないようですが、12月はここ数年のアノマリーを見ても「とうもろこし」は上昇傾向が強いので押し下げ場面は押し目と考えても良いのでは?
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