商品先物取引　「切り札をさがせ」: 10/21/21

2021年10月21日木曜日

金　ＮYダウ・ビットコイン最高値更新

おはようございます。

昨晩の米株式も好調な米企業決算を好感し安心感が広がる動きを見せました。NYダウは一時史上最高値を更新する35669.69ドルまで上昇する力強さを見せ、終値は前日比152.03ドル高の35609.34ドル。ナスダックは前日比7.412ﾎﾟｲﾝﾄ安の15121.678、S＆P500は前日比16.56ﾎﾟｲﾝﾄ高の4536.19。投資家心理の改善で強気の相場は暗号資産ビットコインにもあらわれ最高値の65557ドル、対円では749万円をつけています。米長期金利は長短金利差が拡大するスティープ化の動きとなり長期金利が上昇。背景には前日にFRBのウォラー理事が「インフレが一時的でない場合、より積極的な対応策が必要」と早期利上げの可能性を示唆したことがあるようです。

【金標準先物　日足】

NYは2日続伸。NY金12月限は前日比14.4ドル高の1784.9ドル。再度1795ドルに位置する200日移動平均線を捉えようとしています。原油の受け渡し地区となる米ホクラホマのクッシング在庫が3年ぶりの低水準に減少し在庫ひっ迫懸念からWTI原油の価格が7年ぶりの84ドル台まで上昇しインフレ懸念が強まる一方、FRB要人の利上げをめぐる発言や、また中国国家発展改革委員会（NDRC）が政府介入で石炭価格の抑え込みを検討していることからエネルギー価格が抑え込まれるとの見方もあり、上値も重たい値動き。米地区連銀経済報告（ベージュブック）では緩慢な経済拡大、供給制約での物価上昇を指摘されています。

【白金標準先物　日足】

決め手難の値動き。取組高の減少が止まってきて値動きもちゃぶつき気味。20日の株式市場では欧州自動車メーカーの株価が下落。半導体の供給制約でルノーの今年の生産計画が著しく打撃を受けるとロイターが報道し、他の自動車メーカーの株価にも波及した様子。買戻し一巡となるならば、ファンダメンタルズでの押し上げ要因は今は厳しいとみられます。