商品先物取引　「切り札をさがせ」: 10/21/20

2020年10月21日水曜日

金　持ち合い収束への動き

おはようございます。

米株式は前日から再び反発。協議が継続されている米経済対策への期待、新型コロナウイルスワクチンへの期待が重なり楽観視する市場の動き。NYダウは前日比113.37ドル高の28308.79ドル、ナスダックは37.51ﾎﾟｲﾝﾄ高の11516.49とともに反発。それほど強いリスクオンムードではありませんが、米10年国債利回りが一時約4か月ぶりに0.80％をつけ債券が売られやすい展開。単純にリスクオンによる債券から株への動きとも取れますが、追加財政策後の国債増発を見越しての動きとも考えることができます。

【NY金　日足】

前日同様に上下約20ドルでの狭いレンジ商い。中心限月12月限は日本時間に安値1896.6ドル（11:00）をつけて以降は1900ドルを回復する動き。欧州時間も英・EU離脱交渉やコロナ感染拡大による経済活動規制拡大の懸念があるなか欧州株は買いが先行する展開となり欧州通貨は対ドルで堅調。NY時間でも民主党ペロシ下院議長が合意について楽観的な発言をしたことで市場は好感し株式相場も上昇する中対主要通貨でドル安が進み金価格も時間外で高値1917.6ドル（3:14）まで上昇しました。ただ後半は上院共和党はペロシ・ムニューチンの間で合意されても受け入れないとの報道が伝わると株価の上値も抑えられ動きは反転。今月10月の高値1939.4ドル（10/12）と安値1877.1ドル（10/7）のどちらを抜けるか？の材料待ちの様相。

【金標準先物　日足】

円建て価格もほぼNY金価格の値動きに沿う動き。今月10月高値6568円（10/12）と安値6377円（10/7）で挟んだ中での三角持ち合い。高値・安値は週足での一目均衡表転換線・基準線にあたりどちらを抜けるかの攻防。投機筋はNY先物市場で積みあがっていた「ドル売り」や「ダウ・ナスダック売り」ポジションを解消し次の機会をうかがっている様子。

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