おはようございます。
昨晩ECB理事会は債券購入を予定通り7/1に終了し、7~9月末にはマイナス金利から脱する方針を示し約10年ぶりの利上げの実施を宣言しました。7月会合で0.25%の政策金利引き上げを表明し、9月会合においても0.50%引き上げの可能性も示唆しています。市場では過去最高の物価上昇率となっているためインフレ抑止で利上げに踏み切ることが織り込まれてきましたが、概ね市場の予想通りの結果となったことでユーロ相場は発表後、対ドルで反落。ドル高の動きが対ユーロや対新興国通貨で進んでいます。米株式はECBの利上げの影響で長期金利が上昇し、世界的な金融引き締めが景気を後退させる警戒感が強まり下落。NYダウは前日比638.11ドル安の32272.79ドル、ナスダックは前日比332.045ポイント安の11754.226、S&P500は前日比97.95ポイント安の4017.82で取引を終えています。また今晩発表される米5月消費者物価指数(CPI)が高い水準(市場予想前月比+0.6%前年比+8.3%)となることへの警戒も強いとみられます。ドル円は昨日の134.55円に迫る前に朝からは円高に振れ一時134円を割り込んでいますが、現在1ドル134.22円(10:50)での推移。今晩の米CPIが節目となる135円を超えるきっかけになるのかどうか…。
【金標準先物 日足】
<OSE金標準投資部門別建玉内容~6/3現在>3営業日続伸してきましたが、今日は小安い動き。ECB理事会の利上げ決定を受けて米長期金利は上昇、対主要通貨でのドル独歩高でNY金ドル建て価格は上値が抑制され前日比3.7ドル安の1852.8ドルでの入電。ドル円が1ドル135円が意識されるなか今朝のアジア時間からはやや円高の気配が強く国内円建て価格は朝から軟調となっています。国内大阪取引所の先週末時点の建玉内容では一般買ポジ・海外筋買ポジが縮小、法人売ポジも縮小している内容でありショートカバー主導の動きだったことが推測できます。国内・NY共に総取組高の増加は弱く為替市場に依存する動きが今しばらく続くとみられます。
【白金標準先物 日足】
<OSE白金標準投資部門別建玉内容~6/3現在>先週末6/3時点のOSE建玉内容では一般買ポジが大きく縮小し、法人売ポジが縮小しています。4000円を超え4100円に達した買い方は法人玉の買戻しに加え、海外投機筋の買いによるものだったことが確認できます。今年の3月、4月の4000円超えの局面だけでなく、2021年に4500円に達した局面よりも海外投機筋の買いポジは大きく買い進んでいることが注目点と捉えています。 本日はECBの発表でドル高ユーロ安に振れていますが、ECBの利上げ決定は約10年ぶりの事案であり、これまでの相場とは変化した流れになってきている印象です。
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