2021年12月1日水曜日

金 パウエルFRB議長議会証言でテーパリング前倒し議論も

おはようございます。

昨日は国内立会時間中、モデルナCEOが新型コロナ変異株『オミクロン』について「既存ワクチンの有効性が下がる」 と述べたことが伝わるとリスク回避の動きが加速し、円高・株安の動きが強まりました。夜間立ち合いに入ってからも帰国者でオミクロン感染が確認され更に円高が進む事態に。米市場もリスク回避が先行する展開でスタート。売り一巡後はやや持ち直す動きも見せましたが、米パウエル議長の議会証言でこれまで「一過性」としていたインフレ圧力が「一過性との表現を止めるべき」と長期にわたる可能性を指摘し「テーパリング終了の前倒しの議論が適切」とこれまでの姿勢を大きく変更しています。インフレ予測ではサプライチェーンの制約を見逃していたと述べ、新たな変異株『オミクロン』についてはインフレの不確実性を増大させると指摘しています。市場はこれに大きく反応し米株式は主要3指数とも反落して終えています。NYダウは前日比652.22ドル安の34483.72ドル、ナスダックは前日比245.143ポイント安の15537.691、S&P500は前日比88.27ポイント安の4567.00。米長期金利もテーパリングの前倒しから利上げが意識され短期の2年債利回りは0.567%に上昇。対する10年債利回りは景気減速が意識されたとみられ1.456%に低下。米議会証言ではイエレン財務長官も発言していますが、主に債務上限問題の重要性について言及。米議会予算局(CBO)は米財務省の資金は年末前に尽きる可能性があると警告を発しています。

【金標準先物 日足】

リスク回避の動きが強まる中でNY金は一時1800ドルを上抜ける動きもみせていましたが、米パウエル議長のタカ派的な議会証言を受けて早期利上げが意識され反落。112円台まで円高が進んでいたドル円は113円台中盤まで戻しましたが、海外の下落を補いきることはできず、国内円建ての金価格は10/14以来の6400円台前半まで落ち込みました。これまで一部のFRB高官らがテーパリング終了の前倒しについて言及してきましたがご本尊の議長もついに言及しFRBの方針変更が確認されたことになります。市場はこれまで緩和姿勢を続けるFRBに対しインフレ圧力の強まりなどで「どこで利上げをしてくるの?」と疑心暗鬼の目をかざしてきましたが、今回のパウエル議長の発言はFOMCを前にして方針転換を市場に浸透させる狙いもあったと考えられます。しかし今後市場はこれまでと逆に「(利上げへの方向性について)本当にできるの?オミクロンは?労働参加率は?」といった疑心暗鬼を抱えることとなりそうです。11月買い進まれた買いが売り戻された一巡後の動きはこれから。

【白金標準先物 日足】

新型コロナ変異株『オミクロン』に対する先行き不透明感から景気減速が意識され株価が大幅安となり白金もこれに倣う動き。10/7以来の3300円台となり3185円(9/21)も意識されますが相対力指数RSI14日は33.5%に達し行き過ぎ感は否めず。『オミクロン』の感染力や既存ワクチンの有効性など実態が今後明らかになってくると思われますが、景気減速懸念が強まる中ではどうしても上値が抑えられやすくなりそうです。ただ供給サイドの問題から物流の滞り、また金価格の動向も見ながらの動きに。

 

 

 

 

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