商品先物取引　「切り札をさがせ」: 09/30/24

2024年9月30日月曜日

金　石破新政権の見極めと米中の景気重視への転換

おはようございます。

週末の米株式はNYダウが2日続伸となり前日比137.89ドル高の42313.00ドルと3日ぶりに史上最高値を更新しています。米8月個人消費支出（PCE）物価指数は前月から伸びが縮小しインフレ鈍化が示されたことを好感しました。ナスダック、S＆P500は利益確定売りに押され反落しています。ナスダックは前日比70.701ﾎﾟｲﾝﾄ安の18119.589、S＆P500は前日比7.20ﾎﾟｲﾝﾄ安の5738.17。
自民党総裁選を終え、株安円高の洗礼を受けた石破新政権ですが10月27日の投開票を軸に来週9日にも衆議院解散し、早期に国民の判断を仰ぐ姿勢を示しています。

【ドル円　日足】

【NY金12月限　日足】

【OSE金標準先物　日足】

本日のOSE金標準先物8月限は午前中は株価の下落、円高で朝寄りから売られ11:30現在前日比386円安の12183円と大きく下落しています。日経平均株価は前日比1849.22円安の37980.34円で午前の取引を終え円高の要因にもなっておりドル円は11:30現在1ドル142.40円での推移。ただ一方で中国では住宅緩和規制が発表され株価が大きく上昇。投資家のリスク選好が継続する流れが続いており8日連続の上昇。中国当局は今年の経済成長目標（5.0％前後）達成のため、景気支援策を相次ぎ打ち出しており、金融市場に約1兆人民元（約20兆円）の長期資金が供給される見込み。NYドル建て価格は時間外で2676.6ドル近辺での推移となっており、週末27日米取引時間の終値2668.1ドルから約8ドルの上昇しています。中国市場の景気支援策による大規模資金供給策が中国金需要拡大につながる見方が下支え要因のひとつ。また中東ではイスラエルがレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラを攻撃し指導者ナスララ師を殺害しており、イランの出方にも警戒が強まります。

【NY白金1月限　日足】

【OSE白金標準先物　日足】

NY白金は出来高が多い1月限に中心限月が移行しています。NY白金1月限は前日比0.2ドル安の1022.0ドルとNY市場の動きは鈍く、本日のOSE白金標準先物1月限は11:30現在前日比126円安の4579円での推移となっています。国内市場の株安円高の影響を受け円建て価格は反落となっていますが、中国株の騰勢は白金や銅など産業資材の需要拡大が期待されます。

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