昨晩の米株式市場は原油価格の急落により、急速な利上げのペースや個人消費への悪影響への警戒感が緩まりリスクオフが後退し買い戻されました。NYダウは前日比599.10ドル高の33544.34ドル、ナスダックは367.401ポイント高の12948.621と4営業日ぶりの反発、S&P500も前日比89.34ポイント高の4262.45で反発。
【金標準先物 日足】
前日からの流れが続き原油安によるインフレ懸念の後退から断続的に下落。またウクライナ側からはロシアとの協議再開が伝えられ停戦への期待からNY金4月限では3/1以来の水準となる1908.1ドル(23:33)まで下落し、国内大阪取引所金標準先物では7226円(23:16)の安値をつけました。しかし道中、ロシアは米バイデン大統領、ブリンケン国務長官に対する制裁 を発表、また露プーチン大統領はウクライナに対して解決策模索に真剣ではないと停戦交渉におけるウクライナ側の姿勢に不満を表明したことで停戦期待が後退し一時反発する局面はありましたがNY金4月限で1930ドルほどまでで戻り売りの域は脱せず。円建て日足チャートではMACDがデッドクロスする局面に差し掛かってきておりチャートは悪化しつつあります。NY日足チャートでは昨晩にMACDがデッドクロスしており更なる下値模索の可能性が強まってきていると考えます。今晩(明朝)の米FOMCでは0.25%の利上げが予想されていますが今回は弱気に解釈される流れにあるかもしれません。【白金標準先物 日足】
原油安をきっかけに続落となり200日移動平均線との乖離を全て埋めた下落となりました。遅行線も1月持ち合いの3800~3700円レンジまで達し、NY白金は1000ドル割れに。当面200日移動平均線(NY1023.7ドル、白金標準3722円)を前後するような展開を予想しますが、金価格のボラティリティが高く流動性の低い白金市場は金価格の影響が大きいため振り回される場面もあります。ただぼちぼち底(3700円以下)は見えてきている水準だと考えます。
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