おはようございます。
米株式は反発。金利上昇、エネルギー価格上昇を背景に関連銘柄が広く買われました。ISM非製造業景況指数も前月から改善。NYダウは前日比311.75ドル高の34314.67ドル、ナスダックは前日比178.345ポイント高の14433.830、S&P500は前日比45.26ポイント高の4345.72と主要3指数揃っての反発となりました。米イエレン財務長官は債務上限についてTVインタビューで警告し先行き不透明感も債券売りを誘ったようです。米利払いは10/15に約40億ドル、11/1に約140億ドル、11/15に約490億ドルが控えており、このまま債務上限問題が解決しない限り15日に債務不履行となりリセッションに陥ると警告しています。またエネルギー価格の上昇が止まらず、LNG(液化天然ガス)の需給がひっ迫。二酸化炭素(CO2)の排出が少ないエネルギー源としてカーボンニュートラルを目指し世界中が調達を増やしています。世界最大の輸入国だった日本の輸入シェアも2021年中国が追い越してきています。中国では国内の電力不足問題もあり、エネルギー価格の上昇で電力価格の急騰を招くリスクが高まりつつあります。
【金標準先物 日足】
ドル建てNY金価格中心限月12月限は3日ぶりの反落で前日比14.5ドル安の1737.5ドル。金利上昇、株高の動きで上値が抑えられましたが、ドル高円安も同時進行したため円建ての国内価格は小幅高の動きとなり6300円台を回復してきています。持ち合いの中での上昇とみられ勢いは正直強くはないようです。原油価格の上昇が長期金利上昇の要因となり金価格の上値を抑える一方で、電力価格高騰の懸念も強まってきておりインフレ懸念も潜在的な上昇要因にも。目先の金利での上げ下げだけには捉われないでみておきたいところ。
【白金標準先物 日足】
国内価格はドル高円安で下支えられていますが、ドル建ての上値圧迫は強く再び950ドル割れに向けた動きになっているとみられます。電力価格の上昇は自動車製造にはコスト高は必至となり生産減少の大きな要因になりそうです。アジア時間では5営業日連続で朝から軟調となり日中立ち合いでの陰線が続いています。上昇の力なし。
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