2022年3月18日金曜日

金 ロシア国債利払いを実施しデフォルト懸念後退

 おはようございます。

IEA(国際エネルギー機関)は16日、3月の月報でロシアの石油生産が4月以降日量300万バレル中断し供給ショックに陥る可能性があると指摘し原油価格が大きく反発しました。原油高がエネルギー株が主導して株価を押し上げ、米株式は3営業日の続伸。ロシア財務省が16日に期限を迎えたドル建て国債の利払い計1億1700万ドルの支払いを実施したと発表。30日間の猶予期間が過ぎても支払いがなければデフォルト(債務不履行)になる懸念が出ていましたが、ルーブルではなくドルでの受領が確認されたとのことで金融市場への懸念が後退したことも株価続伸に寄与した模様。NYダウは前日比417.66ドル高の34480.76、ナスダックは前日比178.228ポイント高の13614.781、S&P500は前日比53.81ポイント高の4411.67。

 【金標準先物 日足】


< 大阪取引所 金 投資部門別建玉内容 >
3/11時点の個人玉の売り越し幅は前週から85%減少していたことが確認できます。7600円台まで駆け上がった際、これまで大きく売り越していた個人玉が売り越しを減少させたということは単純に『踏み上げ(売り方の買戻し)』圧力が強かったと言えます。逆に法人玉は売りを増加させ、これまで買い進んできていた海外投資家玉は買玉を減らして(利確)います。10日からの委託者証拠金額の引き上げも総取組高を減少させる要因とみられ、現在の委託者証拠金額では7600円まで駆け上がった時と同じような上昇の勢いをつけるのは難しいと考えられます。米FOMCにおいて0.25%の利上げが決定され、過去の傾向と同じく金融政策発表で安値をつけその後材料出尽くしによる反発を見せていますが、NYドル建て価格においても1950ドルを昨晩試したものの、調整安のなかの一時的なアヤ戻しという感は否めず。

【白金標準先物 日足】

< 大阪取引所 白金 投資部門別建玉内容 >
先週3/11までは個人玉、海外投資家玉が少しずつ積み上がってきたことが確認できますが今週から白金でも委託者証拠金額の引き上げと「金」価格の反落が下げを誘引したとみられます。ただ今年1月の持ち合いレンジ3800~3700円の水準まで値下がりしてきたことで3700円以下の3600円台では値頃買いも働いたとみられ、下値も限定的か?ドル建てでは200日移動平均線(1022ドル付近)を挟んだ持ち合いの様相で円建てでも当面3800~3700円台で持ち合う可能性が出てきているとみられます。


 

 

 

 

 

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