金 クレディ・スイスも経営難？

昨晩は世界的なスイス金融大手のクレディスイスグループの経営難が囁かれ再びリスク回避の動きが強まりました。日本時間夕方18時ごろ「クレディ・スイスの筆頭株主が追加支援の可能性を否定」との報道がきっかけとなり欧州時間で金融株に対する信用不安が再燃しました。安全通貨として「円」は対ドルで1ドル132.21円（22:14）まで買われ、対ユーロでも1ユーロ141.06円まで買われています。米長期金利は急低下し、米2年債利回りが3.892％、10年債利回りが3.462％と大幅に低下。米小売売上高は低調な内容で景気減速感が強まり利上げ観測が後退したことである程度下支えがあったものの米株式は反落。NYダウは前日比280.83ドル安の31874.57ドル、S＆P500が前日比27.36ﾎﾟｲﾝﾄ安の3891.93、ハイテク株中心のナスダックについては金利低下により下支えられ前日比5.904ﾎﾟｲﾝﾄ高の11434.052とわずかにプラス圏を維持。

【金標準先物　週足

】

《FED金利予想》

3月FOMCでの利上げ予想は25bpの利上げで67％となっていますが、それ以降6月には利下げに転換し年内25bp×4回の利下げが見込まれてきています。米シリコンバレー銀行などの経営破綻に続きクレディスイスの経営難が囁かれるなど、世界的に金融機関への信用不安が拡がってきています。そこに米FRBの利下げへの金融政策転換となると「金」には強い追い風が吹くこととなります。ＮY金4月限は前日比20.4ドル高の1931.3ドル。国内立会終了時間15:15現在ではNY時間外で1922ドル前後での推移となっています。OSE金標準先物2月限は本日前日比29円安の8173円で終了。高値は8236円（01:43）、安値は8134円（13:42）と高安100円幅の動きがあり出来高も49000枚以上の商いとなり、3営業日連続で最高値を更新中。今晩ECB理事会で0.50％の利上げが予想されています。ドル安材料となる可能性がありドル建ても高値更新の流れか？

【白金標準先物　週足】

クレディスイスの経営難が欧州株を引き下げ、ユーロも急落。白金はユーロに連れ安となった印象。国内チャートでは週足でも日柄的に上昇してくるとみられますが、ユーロの動き次第となるか…？

 

 

 

 

 

 

 

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