2023年3月15日水曜日

金 OSE金標準先物初の8200円台

米2月消費者物価指数は前年同月比+6.0%と概ね予想通りとなり、8か月連続で物価上昇率は鈍化しました。市場には安心感が漂い、米株式は前日まで続落し下げ過ぎとの見方から急反発。NYダウは前日比336.26ドル高の32155.40ドルで6営業日ぶりの反発。ナスダックは金利低下を受け前日比239.305ポイント高の11428.148と続伸、S&P500は前日比63.53ポイント高の3919.29と4営業日ぶりの反発となりました。過度なリスク回避の動きが後退したことで低下していた米長期金利も反発しました。

【金標準先物 日足】

NY金4月限は米金利、ドルの持ち直しを受けて4営業日ぶりに反落し、前日比5.6ドル安の1910.9ドル。OSE金標準先物2月限は前日比33円高の8204円で日中取引を寄付き日中安値8184円から高値8205円でのレンジとなっています。夜間立ち合いでの高値8225円(01:50)は昨日指摘した3/7から3/10の短期下げ幅141円幅のちょうど倍返しの価格に当たります。米CPIは8か月連続でインフレ鈍化となりましたが、前年同月比では+6.0%と依然高止まりしており、コア指数では前月比で市場予想を上回っていたことからも22日のFOMCでは0.25%の利上げが実施されるとの見方が約8割となっています。しかし金融不安が払拭しきれているとはいえず、米格付け機関は金融セクターを「ネガティブ」に格下げ。NY金が1900ドルを維持する状態でドル円が反発となると国内は最高値を更新する可能性がますます強まってくると予想されます。今晩は米PPI(生産者物価指数)の発表を控えますが、金融不安に対する警戒は続くとみられます。

【白金標準先物 日足】

NY白金4月限は前日比7.6ドル安の997.3ドル。ドル反発で小幅安となり国内OSE白金標準先物2月限は4200円手前で足踏み。日柄では今週実線を遅行線が上抜けてくることになり動きが出てくるとみられ、次の一手待ちか?

 

 

 

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